2人目の妊娠が分かった時点で、妊婦経験者である皆さんは前回の経験を思い出しながら、これから自分の体に起こる様々な変調に不安と期待でいっぱいなのではないでしょうか?
待ちに待った2人目のベビー、1人目の時と何が違うのか、そもそも妊娠初期の症状はどうなるのか、色々と気になりますよね。中には、2人目の時は妊娠初期症状があまりないけど、どうして?!という妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、2人目妊娠時の初期症状があまりないけど大丈夫?と気になっている方に、1人目との違いや妊娠初期に注意すべきこと、また上のお子さんとの接し方など、役立つ情報をまとめてご紹介していきたいと思います!
もくじ
妊娠初期症状が”ない”のは2人目だから?!



引用 インスタグラム

2人目の妊娠初期は1人目の時と違うのでしょうか?答えはYES。そもそも2人目の妊娠中は、上の子の子育て真っ最中でもあり、自分自身の置かれている環境が全く違っていますよね。妊娠は嬉しいけどこれからどうなるの!というのが正直な気持ちではないでしょうか?
もちろん身体的にも、経産婦として1人目の妊娠時とは色々と状況が異なっています。こうした状況から、2人目の妊娠初期には比較的色々な症状がない、あるいは感じにくいという方が多いようです。
つまり2人目の妊娠初期症状はないというよりも、1人目の時とは違うことが多々あるため、その症状に気付きにくかったり、症状がないな・・・と思ってしまうことがあるんですね。
実際の体験談をご紹介したいと思います。リアルな声を聞くと「自分と同じだわ!」と心配な気持ちも払拭(ふっしょく)出来るかもしれませんね♪
二人目を妊娠した事が最近分かりました。
生理予定日から一週間以上経った今、まだ妊娠初期症状といわれる物がありません。一人目の時は丁度生理予定日から一週間経った頃に酷いつわりが始まり、匂いにも味にも敏感になり何も食べれなくなってしまいました。胸も張って、痛い感触があったりと『これぞ妊娠!』という感じで辛かったものの妊娠している自覚が持てました。
でも今回は日中に眠たくなる以外(妊娠する以前から日中はいつも眠たいです)症状が何もありません。まだ産婦人科の先生との予約まで何週間もあるので不安です。
一人目と二人目の時で症状の出方が全く違った方っていらっしゃいますか?教えてください!
引用 2人目を妊娠したのですが・・・妊娠:出産:育児:大手小町 (外部リンクへ飛びます)
この質問者さんへ回答された方のコメントです。質問者さん同様、辛い妊娠初期症状はほとんどなく過ごされていたようですね。まさにハッピーマタニティライフです♪
妊娠おめでとうございます☆
うちも最初の長男の妊娠中は辛かったです。
何をしても気持ち悪くて寝込んで大変だったけど
次男の二度目の妊娠は何にも無くて普通に生活できて楽でした。きっと、二人目で気持ちが落ち着いてるお陰かな?
生理予定日から一週間以上でも
妊娠の症状でない人も普通にいますよ。
無事に元気な赤ちゃん産んでくださいね♪
引用 2人目を妊娠したのですが・・・妊娠:出産:育児:大手小町 (外部リンクへ飛びます)


では具体的にはどんな症状が1人目の時と違うと感じるのでしょう?まずは簡単に違いが出やすい症状をまとめてみました。
- お腹の膨らみ
- つわりが軽い
- お腹が張る
- 腰痛がツライ
なるほど、一度経験して比較できるからこそ分かる「違い」ですよね。それでは、一つひとつの症状について、もう少し詳しくご紹介していきましょう!
お腹の膨らみが違う?!
1人目の時はなかなかお腹が大きくならず、妊娠後期になってようやく妊婦らしい体型になった!という方もいるのではないでしょうか?お腹の皮膚や筋肉がまだ伸びていないので、なかなか大きくなりにくいのが1人目の特徴ですよね。
2人目の時は、実はお腹の膨らみを早く感じることが多く、妊娠4ヶ月から5ヶ月目くらいで既に「結構大きくなってきたな・・・」と感じるようです。これは最初の妊娠で伸びた筋肉が、妊娠前の強さに戻っていないことが原因です。伸びてしまった輪ゴムみたいなものでしょうか。
また風船が膨らんだ時と同じ原理で、筋肉だけでなく一度伸びた皮膚も伸びやすくなっているため、お腹の膨らみも早いということなんですね。なので「あれ?こんなにすぐに大きくなったっけ?早く成長しすぎてるんじゃない?!」と心配しなくても大丈夫♪
お腹の大きさは胎児の大きさとイコールではないので、腹囲はあくまでも目安としてとらえていれば大丈夫です。お腹の大きさは個人差があるので、定期的な検診で管理して問題なければ特に心配はありません♪
つわりが軽いってホント?



つわりの原因はホルモンの分泌量や代謝機能の変化に加え、生活環境や精神面に大きく影響されます。その為、1人目の経験値があり上の子のお世話でテンテコ舞いの妊婦さんは、忙しくてつわりを感じにくいということは良くあることなのです。
一方、上の子の子育てで疲れていたり、仕事や家事で疲労がたまっている場合には、1人目よりもつわりが重いと感じることもあるようです。1日上の子の相手をしているだけでも大変なのに!とつい弱音を吐きたくなりますよね。
引用 インスタグラム

当然ながら1人目の妊娠より年齢も重ねているため、体力が落ちてつわりが重くなることもあります。
つわりは妊娠初期症状の中でも50%〜80%の人が経験すると言われていますが、その症状の軽い重いは妊婦さんの体質だけでなく、置かれた環境に大きく影響されるということですね。
やはりこの時期はご主人にサポートしてもらったり、実家の手助けをお願いするなど工夫して、出来るだけリラックスした気持ちで過ごせると良いですよね。
お腹が張りやすいの?
1人目の時も疲れがたまると「あ〜、なんかお腹が張ってる・・・大丈夫かな?」と感じることがありませんでしたか?
2人目の妊娠時は子育て、家事と自分のペースで動くことはかなり難しく、なかなかゆったりと落ち着いた時間を持てないのが現実ですよね。バタバタと動き回っているうちに、ハッと気付くとお腹が張っている!ということもあるかもしれません。
お腹の張りは筋肉の収縮によるものですが、実は妊娠初期はそれほど子宮が大きくなっているわけではないので、実際にお腹が張っていることは少ないようです。
お腹が張っていると感じる時は皮膚が突っ張ったり、筋肉が引っ張られている感覚の時が多いんですね。ただ下腹部痛や出血を伴うお腹の張りの場合は、切迫流産の危険があるので早急に医師に診てもらうことをオススメします。
腰痛がツライ!!
1人目の出産で骨盤が広がっているため、骨盤が緩みやすく腰痛に悩む妊婦さんも多いようです。しかも2人目妊娠時は、上の子を抱っこしたり、バギーや荷物を抱えたりとこれまで以上に腰に負担がかかるライフスタイルになっていますよね。本当に大変な毎日です!!
そもそも腰痛は、骨盤を緩めるリラキシンというホルモンが関係していると言われています。骨盤を支えている筋肉や靭帯(じんたい)が緩み、腰に負担がかかるため腰痛が起こります。とにかく辛い!腰痛はこの一言に尽きるしんどさがありますよね。
腰痛を少しでもやわらげるには、妊娠前からストレッチなど日頃のケアを心がけましょう。それでも妊娠中に腰痛が発生した場合には、マタニティエクセサイズや骨盤ベルトなどを利用して、きちんと医師の支持を受けながら処置するようにしましょう。
引用 インスタグラム

1人目の妊娠時と似ている初期症状
さてこれまでは、2人目の妊娠初期症状がなかなか感じにくい、あるいは感じているけれど1人目の時とは違うな・・・という症状についてご紹介してきました。
ここからは反対に、1人目の時と似ている症状についてまとめてみました。
- 頻尿
- 疲れやすさ
- 嗜好(しこう)の変化
- 気分の浮き沈み
- むくみ
- 便秘
ご紹介した症状は最初の妊娠時にもよく経験する症状で、妊娠の回数に関わりなく多くの人が感じるものですね。
細かくご説明していきたいと思います。
頻尿って結構ツライ・・・
頻尿は妊娠初期の早いうちから始まる症状の一つです。人によっては頻尿の症状が妊娠に気づくきっかけになる場合もあるんです!尿の回数って確かに自分の1日のリズムがあるので、少しの変化にも敏感になりますよね。
頻尿の要因には次のようなことが挙げられます。
- 子宮と赤ちゃんが大きくなることで膀胱(ぼうこう)が圧迫される
- 血流が増えて腎臓の働きが活発化する
- 妊娠中に分泌される黄体ホルモンのせいで筋肉が緩むので、膀胱の筋肉が弱められる
とても不快な症状ですが、多くの妊婦さんが経験するとても一般的な症状です。体や胎児への影響がある訳ではないので心配する必要はありません。
症状としては1日に行くトイレの回数が8回以上。多くの場合、妊娠6週間から8週間頃に症状がで始めるようです。
妊娠中期に一旦症状は和らぎますが、胎児の成長と共に子宮が大きくなり、そのことが要因となって妊娠後期に再び症状が現れます。特に妊娠後期の終わりが近づく頃は、赤ちゃんが降りてくるために骨盤や膀胱を圧迫し、より頻尿の症状が強くなっていきます。
夜中に何度もトイレに起きちゃう!目が覚めちゃって眠れなくなるので辛い〜というママも多いのでは?!でもこれ、出産後に夜な夜な授乳をするために、体が自然にトレーニングしているという話を聞いたことがあります♪妊娠てホントに神秘的♪
何だか疲れやすい
妊娠初期の疲れの原因はいくつかあると言われていますが、一番の要因はホルモンバランスの急激な変化です。また妊娠直後は高温期が続くため、何となく体がだるく疲れを感じるんですね。微熱の時って動こうと思えば動けてしまうだけに、意外と辛い状況ですよね。
嗜好の変化が起きた!!
妊娠によって食べ物や飲み物、匂いに対する好みが変わるというのは良く聞きますよね。好きなものが嫌いになったり、反対に嫌いなものが急に食べたくなったり・・・。
これは妊娠によるホルモンバランスの変化で、体の機能を調整する自律神経に変調をきたすことが原因と考えられています。

こうした嗜好の変化は、産後に元に戻ってしまいますが、それもまた、何とも不思議な「妊娠あるある」ですよね♪
気分の浮き沈み
妊娠によってホルモンバランスが変わり、情緒が不安定になってしまうのも典型的な妊娠初期症状の一つです。新しい人間が1人、自分の体の中にいるのですから、その生体内部環境の劇的な変化は当然メンタルにも影響を及ぼしますよね!
引用 インスタグラム
泣きながらお菓子食べちゃう感覚・・・何だかすごく分かります。自分でも感情コントロール出来なくてどうしようもない時、ありますよね。
月経時に周期的に分泌されていた女性ホルモンが、妊娠したことにより胎児を守るために使われ、周期的に分泌しなくなります。このようにホルモンバランスが妊娠前と変化することが精神を不安定にさせる要因となっているんですね。
むくみ発生、どうする?!
妊娠中、多くの妊婦さんがむくみに悩まされるのではないでしょうか。比較的妊娠後期に多い症状ですが、人によっては妊娠初期からむくみが出る事もあります。

妊娠初期のむくみの原因は、次のような事があげられます。
- 血液量の増加
- プロゲステロンの分泌量の増加
- 運動不足
- 塩分の摂(と)りすぎ
妊娠中は胎盤を通して血液で赤ちゃんに栄養を送ります。そのため血液量が増えるのですが、血液は水分で出来ているので、それが皮下脂肪にたまるとむくみが起こりやすくなります。
プロゲステロンとは妊娠すると分泌量が増えるホルモンですが、水分を体内に蓄えようとする作用があるため、やはりむくみの原因になります。ホルモンバランスって本当に私たちの体に大きな影響があるんですね。
運動不足で血行が悪くなるとむくみが起きやすいのですが、妊娠初期はつわりで動けないことも多く、分かっていてもなかなか運動するのはツラいです!
また妊娠で味覚が変わり、知らず知らずのうちに普段より塩分を多く摂ってしまうこともありますよね。塩分を多く摂りすぎると体内のナトリウム濃度を薄めるため、体が水分を取り込もうとするので、やはりむくみの原因になります。
むくみの原因はホルモンバランスなど、自分ではなかなかコントロール出来ない面もありますが、食事や運動など工夫しながら症状を軽減する事も可能なので、ちょっと意識してみると良いですよね♪
便秘も妊娠初期症状の一つ
妊娠初期のツラい症状の一つに便秘があります!普通の時でも便秘は苦しくてツラいものですが、ましてや妊娠中の便秘だと、同じお腹の中で赤ちゃんを圧迫して苦しいのでは!と気になりますよね。
もちろん便秘が原因で赤ちゃんが圧迫されるようなことはないので、安心してください♪赤ちゃんは羊水のプールの中でぷかぷか浮いて外部の衝撃から守られているので問題ありません。

便秘の要因としては、妊娠によるホルモンバランスの影響で腸の働きが悪くなったり、つわりでこれまでより食べる量が減るためだと言われています。
便秘解消のためには、やはり食物繊維がたっぷり含まれている野菜や豆類、海藻などを中心に食べるほか、ヨーグルト、納豆、漬物などの乳酸菌が含まれた食品も摂ると良いですね♪このような食生活はお腹の赤ちゃんにも最適なので、ママにも赤ちゃんにも一石二鳥のマタニティ・グルメ・ライフです♪
引用 インスタグラム

妊娠初期症状の一つ「食欲」についてご紹介した記事、妊娠初期症状と生理前の食欲の違いは?食欲との付き合い方☆も是非読んでみてくださいね♪
上の子とのコミュニケーションが大事!
2人目の妊娠で悩ましいのは、自分の体調もさることながら、上の子とのコミュニケーションですよね。伝えるタイミング、上の子との接し方など、きちんと対応してあげることがとても大切です。
妊娠を伝えるタイミング
早く伝えても遅く伝えても、それぞれのケースでメリットとデメリットがあります。たとえ年の差が離れている場合でも、上の子だってまだ未就学や小学校低学年というケースがほとんですよね。上の子が「ママを取られてしまう不安」にかられないよう、優しい配慮が必要になります。
【早く伝えた場合】
☆メリット:つわりなどで体調が悪い場合、子供に理解してもらえる
★デメリット:悪気なく周りに話してしまう
【遅く伝えた場合】
☆メリット:もし流産になった場合、妊娠を知らないままショックを受けずに済む
★デメリット:ママの体調が悪くても、理解できずにワガママになる
どんなタイミングで伝えても、メリットとデメリットがあるのは当然ですね。そこを乗り越えるにはママとパパが上の子に向き合って、しっかり愛情を注いであげることが大切です♪
コミュニケーションで気をつけること
ではいざ上の子に妊娠を伝える時、一体どんなことに注意すべきでしょうか?大事なポイントをまとめてみました。
- 上の子にとってのメリットをたくさん話す
- 「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」ではなく名前で呼ぶ
- 上の子の赤ちゃんがえりは優しく受け止める
- 2人目が生まれたら、常に上の子を絶対優先にする
赤ちゃんがやってくることを伝えた後、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になるんだから、しっかりしようね!」と伝えるのは得策ではありません。


「弟や妹ができるとたくさん遊べるね!一緒にいろんなことしようね!」とワクワクするようなイメージを作ってあげましょう♪
もちろん叱る際にも「もうすぐお兄ちゃん(お姉ちゃん)になるんだから、そんなことしちゃダメ!」とキツく言うのもNGです。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になると、何だかたくさん我慢しなくちゃいけないのかな・・・」と思わせるようなことがないように気をつけましょうね。これ、ついやりがちです!
子供はとても敏感なので「赤ちゃんがやってくるということは、大事なママを取られてしまう恐れがある!」と感じ取り、赤ちゃんがえりすることもあるでしょう。そんな時も優しく受け止めてあげてください。多くの場合は一過性で、ママやパパに受け入れてもらえば心も落ち着き、赤ちゃんがえりも収まります。
そして最も大事なことは、2人目が生まれた後も、日常のあらゆるシーンで上の子を優先して対応すること。おやつの時、歯ブラシの時、話を聞く時、日常のどんな小さな事も意識して、上の子を絶対優先してあげるのが大切!ちょっとしたことですが、上の子の心の安定にはすごく重要ですよね♪
引用 インスタグラム
ママのことも赤ちゃんのことも大好き♪そんな気持ちが伝わってきます♪
この他、妊娠初期症状についてまとめた記事妊娠初期症状はいつからあるの!?体験談をまとめて見ました!!も是非読んでみてください。
まとめ
- 2人目の妊娠初期症状は「ない」というより「気づきにくい」?!
- 上の子のお世話、家事・育児と忙しく、最初の妊娠とは劇的に環境が異なっている
- 1人目の妊娠時と異なる初期症状がある
- 一方、1人目の妊娠時と同じような症状もある
- 上の子に妊娠を伝えるのはデリケートなアクション、優しく慎重に!
いかがでしたか?2人目の妊娠は身体的な経過については何となくイメージできますが、置かれている環境が最初の妊娠と劇的に違うので、不安なことが多いですよね。
子育てしながらの妊娠はかなりタフな体験ですが、だからこそママ達は強く逞(たくま)しくなるんですね〜♪大切な家族と一緒に、生まれてくる赤ちゃんに会える日を楽しみに、少しでも素敵なマタニティライフが過ごせますように♪