妊娠初期は色々な症状が起こり、焦ったり不安になったりすることも多いと思います。妊娠初期症状で多いのが出血に対する不安です!!出血が起きると、お腹の中の赤ちゃんに何があったのではないかと心配になってしまいます。
出血といっても量や色など様々な症状があります。必ずしも悪い原因ばかりではありません!!今回は出血が茶色い場合について原因などを紹介していきます!!
妊娠初期の方にも見ていただきたいですが、ぜひ妊娠していない方にも読んでもらって少しでも理解していただきたいと思います♪
もくじ
妊娠初期症状★出血が茶色い原因は?
妊娠初期におりものに混じって茶色い出血が出てくることがあります!!血液は赤い色をしているので、おりものに混じっている茶色が出血だとピンとこない方も多いと思います☆どうして出血が起こると茶色くなるのでしょうか?
なぜ出血が茶色になるのか
出血の色の変化というのは、出血が起きてから外に出てくるまでのどのぐらい時間が経っているかを表しています!出血してからすぐ体の外へ出てきた時は真っ赤な鮮血や、おりものに混ざる場合はピンク色をしていますが、時間が経ってから体外へ出ると体の中で酸化してしまい色が茶色くなってしまいます☆

茶色い出血の原因1 着床出血
着床出血というのは受精卵が子宮内膜に絨毛(じゅうもう)という根っこを下して着床すると時に、絨毛が子宮内膜を傷つけることで起こる出血です。着床出血は経験しない人も多く、出血の起こり方には個人差が大きく現れます!!おりものに茶色くつく程度から鮮血の大量出血が出る方もいます!!
引用インスタグラム

茶色い出血の原因2 子宮膣部びらん
子宮膣部びらんというのは、子宮の入り口がびらんと呼ばれるただれのようになってしまう状態のことです。成人女性の8割に見られる症状で病的なものではありません★ただびらんになっているところは、表皮が薄く血管が透けて見えるようになっているため、少しの刺激で出血しやすいのです!!

茶色い出血の原因3 子宮頸管ポリープ(しきゅうけいかんポリープ)
子宮頸管ポリープとは子宮の入り口にキノコのようなイボ(ポリープ)ができてしまうものです。ほとんどの確率で良性のポリープだと言われていて経過観察することが多いです☆子宮膣部びらんと同様少しの刺激で出血しやすいという特徴があります☆

茶色い出血の原因4 子宮外妊娠
子宮外妊娠とは、受精卵が子宮内膜以外の場所で着床してしまう妊娠初期に危険性が高い茶色い出血の1つです。ほとんどの場合卵管で着床してしまうことが多く激しい腹痛が起こる場合もあります。子宮外妊娠でも妊娠検査薬では陽性反応や妊娠初期症状がでるのが特徴です!


茶色い出血の原因5 胞状奇胎(ほうじょうきたい)
受精卵が子宮内膜に着床する時、胎児の体となる方が細胞と絨毛細胞に分かれ、絨毛細胞からは受精卵から絨毛と呼ばれる根っこを子宮内膜に降ろします。
この絨毛は増えていき絨毛膜というやがて胎盤や卵細胞になる組織になるのですが、胞状奇胎というのは卵子の染色体の以上により絨毛細胞だけが異常に増殖して子宮の中お覆い尽くしてしまう状態になってしまう、危険性が高い茶色い出血の1つです。



茶色い出血の原因6 絨毛膜化血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
受精卵が子宮内膜に着床するときに、子宮内膜に下ろす根っこの絨毛は妊娠が成立すると増えていき絨毛膜という膜状になります。絨毛膜化血腫というのはこの絨毛膜が子宮内膜から剥がれ落ちそうになり、絨毛膜と子宮内膜の隙間から出血してしまうこちらも危険性が高い茶色い出血の1つです。
出血量は少量であることが多く、茶色いおりもの程度の出血のことも多いです。出血などの自覚症状がまったくなくエコー検査で発見されることもあります!

引用インスタグラム

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茶色い出血の原因7 切迫流産
切迫流産というのは、お腹の赤ちゃんが何らかの原因により流産しかかっている状態でとっても危険な状態です。切迫流産の兆候(ちょうこう)としては、少量の出血が続くことや軽い腹痛が続くことがあげられます。少量の出血や軽い腹痛が起きる切迫流産に対する有効的な治療法は現在ありません。

茶色い出血の原因7 流産
切迫流産は、流産の危険性は高くてもお腹の中に赤ちゃんの命が保たれている状態でしたが、流産は残念ながらお腹の赤ちゃんの命が絶えてしまったことを意味しています。流産の兆候として出血の他に腰痛や腹痛が起きたり、基礎体温をつけている場合は基礎体温が下がるのも流産の兆候だと言われています。

茶色い出血がでた場合はどうしたらいい?
妊娠初期には色々な理由で茶色い出血が起こり、焦ったり不安になったりするかもしれません。しかし、妊娠初期の茶色い出血は決して珍しいことではないのです。必ずしも胎児や母体に異常があるわけではありません。
- 子宮の中に赤ちゃんが育つ袋(胎嚢(たいのう))が確認されていますか?
- 出血の量は生理の多い時より、もっと多いですか?
- 生理痛より強い下腹部の痛みがありますか?
この場合は放置しておくのは大変危険です。夜間や時間外であっても医療機関を必ず受診しましょう!!それ以外の出血でも自己判断で放置するのは危険を高めてしまうので、以下のことを確認しかかりつけの先生に相談しましょう☆

- いつから出血か起きているのか
- どれぐらいの出血量か
- どのような色か
- 匂いはあるか
- 固形物が含まれているかどうか
- 腹痛や張りの有無
- 吐き気や貧血はあるのか

まとめ
- 出血が茶色い場合よく観察しましょう
- 自己判断せずかかりつけの先生に相談しましょう
- 必ずしも出血は悪い物だけではありません
- 周りも理解してあげることがとっても大切です
妊娠初期は妊娠を待ち望んでいた女性にとっては気持ちも体も不安定になりがちで、落ち着かない時期ですが起こる可能性がある出血を理解しておくと、少し冷静に行動できるかもしれません★
周りの人も少し理解しておくだけでも、妊娠初期の女性の助けになると思いますよ♪みんなで理解あるマタニティーライフを過ごしていきましょう♪