不妊治療は決して楽ではありません。辛い思いをしているのに授からない。しかもそんな中、周囲の人からの妊娠・出産報告や親からのプレッシャーもあるでしょう。その焦りや不安は積み重なって女性をむしばみます。
そんな状況でどうして女性がイライラせずにいられるでしょうか。そんな女性を一番そばで見てハラハラしているのはパートナーである夫です。
当然そのストレスを解消させてあげられるのも夫であるあなただけ!今回はいつも頑張っている奥様のイライラ解消法をご紹介します!
もくじ
不妊でイライラ!治療中の嫁のイライラを解消する方法

不妊治療をはじめたからといって必ず妊娠できるということではありません。そして更に、妊娠したからといって必ず無事に出産できるというわけでもありません。
治療の末にやっと授かったのに流産してしまった、という悲しい思いをした人もいます。旦那様と一緒に頑張るとは言え、心と体を傷つけるのは女性自身です。なかなか授からないという焦りからイライラして当然だとも言えます。
しかし、一緒に生活をしている中でイライラされていてもギクシャクしてしまうだけ。でも辛い思いをしていることは知っている。そんなとき、いったいどうすればいいのでしょうか?
愚痴(ぐち)を聞く・受け止める
不妊治療中の妻を持つ男性の最も重要な仕事の一つとして、「治療中の妻の愚痴を聞く・受け止めること」があげられます。
共働きをしている夫婦も多いですが、専業主婦である奥様も多いでしょう。しかし、すべてに共通して奥様は普段の生活を一緒に支え、守ってくれています。
子供ができないと悩んでいる中、生理が来てしまったりするとやはり気持ちが落ち込んだりイライラしてしまいます。そんなときはまずは話を聞いて辛いという気持ちを吐き出させてあげてください。


家事を手伝うなどの日頃からのサポートが大切
膣内に直接器具を入れての検査やホルモン剤の処方など、不妊治療はそれぞれのステージに合わせて様々な治療が行われます。それは決して楽ではありませんし、辛くないはずがありません。
そんな辛い思いをして治療を続けていても生理が来てしまったとき、女性はとても落ち込みます。それは言葉には表せられないほどのショックで、中には泣き叫ぶ人もいるほどなのです。
そんな時、普段何もしていない旦那様に「大丈夫?」「頑張ってね」「また次頑張ろう」と言われてもイラっとさせてしまうだけです。
今日は採卵頑張ったからーって旦那さんが夕飯作ってくれた😊昨日もメンタル落ちてて旦那に家事全部やってもらったのに、今日もご褒美とか最高かよ😂しかも、昨日はやっぱり緊張してたんだねえ。今日はご機嫌でよかった~👨って言ってくれた。イライラぶつけてごめんよ。#不妊治療
— ばーどさん@不妊治療 (@hP4fmMUuc4KLdqM) 2019年8月9日
引用 ツイッター


デートへ連れていく
「治療中の妻がイライラしているな」と感じたら、ぜひ「デートしない?」と誘ってください。「そんなことでイライラが解消されるか!?」と思われるかもしれません。
しかし、辛い不妊治療中でも仕事や家事に追われている毎日です。ちょっとした非日常のプレゼントで、不思議と気分がリフレッシュされます。
デートといっても何も高級レストランに連れていく・テーマパークへ行く、などだけがデートではありません。たとえばカフェや映画へ出かけたり、ウインドウショッピングに出かけるだけでもいいんです。


夫婦でのんびりピクニックデート🐑
GWは仕事だし、唯一の休みは嫌な思いしてブルーだったから今日でストレス解消するぞー。
やっぱり2人でのんびりするのが1番だな\(◡̈)/— ちゃん (@tnc_tnc_123) 2019年5月7日
引用 ツイッター



妻に言ってはいけないNGワード3つ

不妊治療をしている妻に言ってはいけないNGワードがあることをご存じでしょうか?間違った言葉をかけてしまうと、「夫としての気遣い」ではなく、「他人事」だと思われる可能性大です。
- そんなに焦らなくてもいいんじゃない?
- 疲れてるからまた今度話聞くね
- 自分がやりたいようにすればいいよ

そんなに焦らなくてもいいんじゃない?
心理学的に女性の心理は「女性が求めているのはアドバイスではなく、共感されることによる安心感や肯定感」だと言われています。
不妊治療中は、常に不安との戦いです。不妊治療を一緒に受けている夫に理解してもらいたいと思っています。そんな時に「そんなに焦らなくてもいいんじゃない?」とアドバイスをされたら・・・。
もしもあなたの大事な奥様が治療の不安や愚痴を話したときはまずは共感をしましょう。何よりも大事なことは「一緒に頑張ろうね」という姿勢です。


疲れてるからまた今度話聞くね
治療を受けた日、どんな治療を受けたかということを話す女性も多いでしょう。しかし治療の大半は女性が受けるため、男性からすれば治療の話をされたところでちんぷんかんぷんかもしれませんね。
中には「仕事から帰ってきて不妊治療の話を聞かされても・・・」と思っている男性もいるかもしれませんが、今奥様がどんな治療を受けているかということは、夫としても把握しておいた方がいいでしょう。
というのも、治療は夫婦二人で受けるものだからです。治療に対して全く興味関心がないようでは、奥様としては不安や不信感が募っていきます。

主人がとても優しい😖
最近いろいろあって主人も大変な時でぶつかってばかりいて、不妊治療に対しての温度差の違いにイライラもしたけど、今日の結果を伝えたらすごく心配してくれて治療のこととか費用のこととか、今までにないくらいわたしに質問してきて前向きに考えてくれた。— くるみ♡超年の差婚妊活中 (@kurumi02161106) 2019年7月26日
引用 ツイッター


自分がやりたいようにすればいいよ
一見奥さんの気持ちを尊重しているように見えて、実は最終決定を押し付けているとても無責任な一言です。治療のステージアップを進められたとき、奥さんは必ずあなたに相談するはずです。
治療のステージがアップすればするほど高度な治療になっていき、経済的な負担も大きくなっていくからです。それに、妊娠は奥様一人でするわけではありません。
もちろん無責任な気持ちから出た一言ではない方もいますよね。そんな時は一言で済ませるのではなく、一緒に治療に向き合っていく夫として、主体的な意見を持つようにしましょう。
今日も主人にイライラ😇
不妊の原因は私だけど二人の子供だよ😇不妊治療は二人でやるんだよ😇いつもどっちでも良いとか言って私の意見を尊重するけど、それって優しさじゃないわ😇二人の妊活なんだからきちんと自分の意見言って自主的に動けよ😇
辛い😇男ってみんなこんなもんか?😇
— chiharu🌕1人目妊活🌕お休み周期 (@chiharu2470962) 2019年4月1日
引用 ツイッター


夫に言ってはいけないNGワード3つ

これまでは、妻への気遣いについてご紹介してきました。しかし奥様、いくら不妊治療が辛くても一緒に頑張る旦那様にも言ってはいけないNGワードがあるのです。
ある程度の愚痴なら旦那様も受け止めてくれるでしょう。しかし、それも投げかけられる言葉によっては、旦那様を深く傷つけてしまいかねません。

- 私ばっかり!
- 男は出すだけだからいいよね
- 子供を産めない体でごめん

私ばっかり!
子供が欲しいのになかなか授からない焦りと不安感でいっぱいになり、こう叫んでしまう気持ちは同じ女性なら痛いほど分かるもの。しかし男性としては困り果ててしまう言葉でもあると言えます。
「どうして私ばっかりこんな辛い目に!」というのは、答えなんてありません。つまり、答えのない怒りをぶつけられたとき、男性はどう返していいかわかりませんし、喧嘩になることもあるでしょう。


男は出すだけだからいいよね
悲しいかなその通りではありますが、あなたを支えてくれる大事なパートナーにこれを言ってはお終いです。ほとんどの男性はこう言われても笑って終了ですが、旦那様が繊細(せんさい)な方だったらどうでしょう?
「自分は治療に協力できない無能だ」と虚無感(きょむかん)に襲(おそ)われたり、なかなか子供ができないのは自分が原因だと思い込み、ノイローゼになる人もいるといいます。


子供を産めない体でごめん
こんなに切ない言葉があるでしょうか。同じ女性としてもとても悲しくなる言葉ですよね。子供ができにくい体だったりタイミングの問題だったりは、女性のせいではありません。
しかし、辛い治療が続くと誰しも自分を責めがちになってしまいます。それを奥さんの口から聞いた旦那さんの悲しくも切ない気持ちは計り知れません。



まとめ
- 不妊治療中の奥様のイライラ解消法は妻の愚痴を聞くこと
- 治療が開始したら家事のサポートも忘れずに!
- 気分転換も兼ねてたまにはデートに誘う
- 他人事なアドバイスをするのではなく、愚痴を受け止め話はきちんと聞く
- もちろん妻だけではなく夫にも言ってはいけない言葉がある
妻に言ってはいけない言葉があるのと同じように、夫にも言ってはいけない言葉があります。不妊治療に協力してもらうためにも、自分を支えてもらうためにも、女性も言ってはいけない言葉には気をつけましょう。
しかし、辛い気持ちはため込む前に吐き出すようにしましょう。男性は愚痴を受け止めてあげてくださいね。
お互い結婚までした世界一大好きな相手です。そんな素敵な二人の宝物を授かろうとしているのですから、辛いことなどを共有しつつ励まし合いながら不妊治療に向き合っていきましょう!