結婚すれば、その次は妊娠・出産と当たり前のように思われていた時代は過ぎ今、日本は先進国で出産率最下位と言われています。晩婚化が進んだことが原因とよく聞きますが、若くして結婚する方がいないわけではないのに不思議ですよね。
日本は医療が発達しており、高度な不妊治療も年々国内で受けることが出来るようになっているため、出産率は増え不妊症の方が減るようなイメージもありますが、現在では6組に1組が不妊治療を受けています。
今回は、不妊治療を受ける方がどうして増えたのかなどについて解説していきます!不妊症かもしれない・・・と不安な方も、ぜひ最後までご覧ください☆
もくじ
不妊治療を受ける方はなぜ増えた?

いざ妊活を始めてみると、なかなか授からず友人や知り合いの方からの妊娠報告に焦ることもありますよね。そんな時、不妊治療を受けるかどうか、不妊の原因ってなんだろう・・・と1人で抱え込んでしまう方が多くいます。
不妊治療を受ける方はなぜ増えたのでしょうか?
不妊症の方が増えた原因
不妊症の原因と言っても、人によって原因は異なります。しかし、不妊症の原因で多いと言われているのが以下のような理由です。
女性の場合
- 子宮内膜症にかかる方が増えた
- 性感染症にかかる方が増えた
- 晩婚化が進んだ
男性の場合
- 性機能障害(ED)になる方が増えた

子宮内膜症
卵巣や卵管など別の場所に、子宮内膜に似た組織が出来てしまいその組織が生理の度に剥離(はくり)と増殖を繰り返すことで、卵管が詰まってしまったり、卵巣内に古い月経血が溜まってしまいチョコレート状になるチョコレート嚢腫(のうしゅ)が原因となり、排卵障害を起こしてしまうことを言います。
実はこの子宮内膜症は、20代~40代と幅広い年齢層でかかる可能性があるにも関わらず、はっきりとした原因は分かっていません。原因が分かっていれば対処のしようもありますが、分からないとなると怖いですよね・・・
子宮内膜症は放っておくと、不妊症の原因となるだけでなく生理痛も酷くなり人によっては、日常生活でさえも困難なほどの痛みを感じる方もいます。年々生理痛が酷くなっていると感じる方は特に、年に1度健康診断や婦人検診を受けましょう。
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性感染症
性感染症は、男女ともに発症することが多く平成28年度の厚生労働省の発表によると、性器クラミジアだけでも2万4,000件以上の報告がありました。不特定多数の方との性交渉だけでなく、ストレスなどでも性感染症にかかる可能性もあるので、人ごととは思えないですよね。
性感染症にかかることで、卵管や子宮頚管(けいかん)などに炎症が起こり不妊に繋がることが分かっています。若い頃から必ず避妊するだけでなく、夫婦であっても妊活時以外はコンドームなどを使用して性感染症を防ぐことも大事なんですね!
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晩婚化
不妊の原因としてよく聞く晩婚化ですが、晩婚化は女性の社会進出が盛んになったことで加速度的に増えていきました。キャリアウーマンなんて言葉が昔からありますが、今では珍しいことではないですよね。
キャリア形成のためにどうしても結婚が足かせとなり、結婚時期が遅くなることで妊娠・出産も年齢を重ね30代を過ぎてからとなる方が増えています。結婚すると同時に産休や育休が発生する可能性が原因で、未だに女性のキャリアアップに結婚が足かせになっているのは悲しいですよね。
日本の人口が、将来は減るらしい。ラジオのニュースで改めて知ったが、そりゃそうだ。だって私が一人も子供を作っていないから。子供はほしいが、仮に私が今年結婚したところで、子供を作る気にはなれない。今年45になる私が今子供を作ったら、確実に破産する。 #少子化 #晩婚化 #低所得 #格差社会
— こなわさび (@powder_wasabi) 2019年6月19日
引用ツイッター

性機能障害
不妊症は女性だけのものと言う間違った認識が広がっていましたが、ここ数年で男性の不妊症があると言うことも認知されるようになってきました。女性だけでなく、男性も加齢やストレスが原因で精子の質が下がることも分かっています。
ストレス社会と言われるほど、働きにくい社会になっていることが原因でストレスにより勃起障害(ED)や膣内射精障害といった性行為が難しい方が増えています。妻としては悲しいですが、話しづらい内容でもありますよね。


まだまだある不妊症の原因
不妊症になる方が増えた原因についてお話してきましたが、実はこの他にも原因はたくさんあります。若いから私には関係ない!と思っていても、子宮内膜症のように若くても不妊症になる可能性は十分にあることが怖いですよね・・・
上記で解説した以外で最も言われる原因が、過度なダイエットによる痩せすぎた体型だと言われています。


どうして痩せすぎることが不妊症に繋がるのかと言うと、BMIが21以下だと無月経のリスクが高くなり、16以下になると治療を受けても排卵が元通りになることが難しいと言われているからです。スタイルの良さは、体重だけではないことがよく分かりますね!
糖質制限ダイエットや○○だけダイエットのような、偏った食生活を送ることで一時的に痩せることは出来ますが、長期的な目で見た時体には、大きな負担がかかってしまいます。
過度な食事制限や、偏った食生活を送ることで人間に必要なエネルギーが補給出来ないために生理が止まってしまい、将来的な妊活にも影響が出てしまいます。無理なダイエットではなく、きちんとした食事と運動で痩せる方が美しいスタイルを保てもますよね!
【女性アスリートの無月経⑤】
エネルギー不足になると、体脂肪が減少し、レプチンの分泌が低下する。するとエストロゲンの分泌が低下し、月経もなくなる。3ヵ月以上月経がない状態を『無月経』と呼ぶ。#スポーツ内科 #無月経 #たなスポ— 田中祐貴(スポーツ内科医) (@Tanaka_Sponai) 2019年6月13日
引用ツイッター
極端に体脂肪がない場合、ホルモンバランスが崩れていしまい生理が来なくなってしまうんですね・・・美しいスタイルを保つのは、簡単なことではありませんが無理なダイエットは無月経になるだけでなく、骨粗しょう症などにもなりやすいので、バランスの取れた食生活と運動習慣をつけることを心がけましょう!
意外と多い二人目不妊

1人目の育児も少し落ち着いたころに、兄弟を作ってあげたいな。もう1人欲しいなぁと思う方は大勢います。1人目がなかなか出来ないと言うことばかりフォーカスされますが、実は二目不妊に悩む方も増えているんです。
二人目不妊とは
1人目は授かったのに、2人目をなかなか授からないことを「二人目不妊」と言います。1人目の時は自然妊娠だった場合、どうして2人目はなかなか授からないんだろうと不安に思ってしまいますよね。
この二人目不妊には決まった定義はありませんが、タイミングを合わせ性行為を行っていても半年間授からなければ、二人目不妊と考えて不妊治療を始めた方が良いと言われています。しかし、なぜ二人目不妊になってしまうのでしょうか?
- 卵子の質の低下
- 子宮トラブル
- 授乳の影響
- セックスレス
- 加齢による男性不妊

卵子の質の低下
高齢出産が増えているため、当然2人目を希望する方の年齢も上がっています。1人目の時に比べると、例えすぐに妊活を始めたとしても加齢により卵子の質が低下していると言われています。高齢出産のリスクはさまざまありますが、2人目を望むことも難しくなってしまうんですね・・・
一般的に35歳を過ぎると妊娠率は大きく下がってしまうため、キャリアアップなどの足かせになる可能性があると言っても、2人目を望む方は出来るだけで早く妊活する必要があるんですね。女性の社会進出はとても喜ばしいことですが、こういった問題が起こるのは辛いです。
卵子の老化対策に、抗酸化作用のあるアサイーを取り入れてみた。
アンチエイジングですよ。#アンチエイジング #妊活 #卵子の老化 #卵子の老化防止 #アラフォーの妊活 #自然妊娠 #アサイーで妊活https://t.co/n2MGxfjKYn— 40で妊活 (@40ninkatsu) 2017年10月18日
引用ツイッター

子宮トラブル
卵子と比較すると子宮は、加齢による影響を受けにくいと言われています。しかし、加齢に伴って子宮筋腫や子宮腺(せん)筋症などの子宮トラブルが増えると妊娠がしづらくなってしまいます。
加齢によるものと言っても、健康的な食生活や運動習慣を心がけることで未然に防ぐことも出来ます。先ほど痩せすぎると無月経になるとお話しましたが、肥満でも月経異常は起こります。普通体型を維持することは、忙しい現代社会で難しいですが健康管理は大事ですね♪
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授乳による影響
母乳を作るためにプロラクチンと言うホルモンが排出されます。このホルモンは、排卵を抑制する効果もあるため授乳中は妊娠しづらくなります。妊娠・出産には多くのエネルギーを必要とするため、授乳中は体も育児に専念出来るようになっているんですね☆
断乳して生理が再開されるとプロラクチンの値も自然と下がりますが、人によっては生理が始まってもプロラクチンの排出量が多い状態の人もいるため2人目の妊娠に時間がかかる方もいます。
漢方と高プロラクチン 3
まれに、授乳期でもないのにプロラクチンの血中濃度が高くなっていることがあり、妊活の問題となっていることも。
高プロラクチン症は、ほとんどが原因不明なんです。#子宝 #妊活 #青森 #プロラクチン #漢方— シロクマ 岩本(カウンセラー) (@k_kouseikai) 2018年9月20日
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セックスレス
特に女性は、育児と仕事に追われて性交渉を持つ気分になれない人が多くいます。初めての育児は分からないことも多く、辛い時がありますよね・・・また、男性も日々の仕事の忙しさからくるストレスなどが原因であったり、タイミングを見計らっての性交渉から来るプレッシャーが原因で性機能障害になる方もいます。
2016年の調査によると、日本人カップルの2組に1組はセックスレスと言われるほどセックスレスに悩む方は多いそうです。気軽に誰かに相談出来る内容でもないだけでなく、夫婦で話し合うのにも勇気がいるため1人で悩んでしまいがちですよね・・・
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加齢による男性不妊
性機能障害でもお話した通り、男性も加齢によって精子の質が低下することがあります。女性ばかりが加齢による影響があると考えてしまいますが、やはり加齢によるものは男女関係ないのですね。
1人目の時は自然妊娠であっても、なかなか2人目を授からない時は男性も一緒に不妊検査を受けることをオススメします!今は男性でも通いやすい不妊治療外来もあるので抵抗感の強い方は、男性不妊にも力を入れている病院に行ってみるのも良いですね♪
鍼灸の学生さんから新卒採用していますか?という電話がかかってきた。
女性の不妊鍼灸をしているところはあっても男性に対してきちんとしているところが無いので魅力を感じたそう😊
同業者からここで働きたい❗と思ってもらえるのは凄く嬉しい。#妊活 #不妊治療 #男性不妊
— 内名 博志/不妊の専門家/鍼灸 (@uchimyo) 2019年8月7日
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まとめ
- 生活習慣の変化などにより子宮内膜症などののトラブルを抱える人が増えたため不妊症の方も増えた
- 性器クラミジアなどの性感染症にかかる方も増えている
- 晩婚化が進むことにより、初産を経験する年齢も遅くなっていることで不妊症になる方も
- 過度なダイエットや肥満、男性のストレスによる性機能障害も不妊症の原因
- 授乳やセックスレスなどが原因となり、二人目不妊も増えている
少子高齢化や晩婚化などニュースではよく聞きますが、20代前半の方など若い人にはあまり実感がないですよね。しかし、晩婚化が進むことで不妊症になる確率も上がるため、実際に日本では出生率も低下しています。授かりたいと願っている方にとっては、悲しい事実ですよね。
そんな中でも日々、不妊治療の技術や高度不妊治療を受けることが出来る病院は増えています☆「私は出来ないから・・・」とマイナス思考になってしまう前に、鍼灸治療やよもぎ蒸しなどまずは簡単な不妊に効果が期待出来ると言われているものに挑戦してみてください♪この記事があなたのお役に立てれば幸いです☆