皆さん、妊娠する時に女性の体で大事になるのはどこだと思いますか?どの場所も大事なのですが、1番は生殖器(せいしょくき)という所になるんです!生殖器には女性ホルモンを分泌(ぶんぴつ)して受精に必要な卵子(らんし)を作ったり、妊娠のときに胎児(たいじ)を育てる働きをしてくれます。
そんな生殖器には子宮、卵巣(らんそう)、卵管(らんかん)などがあるのですが、今回は生殖器の中の1つ卵管についてどんな働きをしているのか、卵管障害がある場合の妊娠の確率など紹介していきます♪


もくじ
卵管とは?

卵管は全長7~12cmほどで太さは1mm~1cmあり、間質部(かんしつぶ)・峡部(きょうぶ)・膨大部(ぼうだいぶ)・采部(さいぶ)に分かれています。次に卵管には5つの機能があるのですが、どんな働きをしているのか見ていきましょう!
- 精子の取り込み
- 卵子と精子の受精の場所になる
- 精子の輸送
- 受精卵を発育させる
- 胚(はい)を子宮に送る
卵管は子宮と繋がっており卵巣から排卵された精子を采部で捕まえて運んだり、精子と卵子が受精する場所にもなっています。しかし大切な働きをしているのですが、細いため詰(つ)まったり狭(せま)くなってしまうと精子や卵子、受精卵などが通る事が出来なってしまうのです。


卵管障害とは?

子宮内膜(しきゅうないまく)などの癒着(ゆちゃく)や炎症で詰まり、卵子や精子・受精卵などが子宮内へ移動できないなどのトラブルを卵管障害といい、クラミジア感染症(かんせんしょう)や子宮内膜症という病気があります。
まず始めにクラミジア感染症とは卵管障害の中で1番多い原因で、クラミジアトラコマティスという病原体に感染し出血や腹痛などを引き起こします。しかし初期の段階では症状がないため慢性化(まんせいか)してから気づき病院に行かれる方がほとんどなのです。
子宮内膜症は子宮内膜組織が臓器(ぞうき)に発生し増殖(ぞうしょく)していく病気で、免疫学的障害によって卵子の成熟の段階に影響がでてしまいます。酷(ひど)くなると着床(ちゃくしょう)障害や子宮腺筋症(せんきんしょう)になるおそれがあるので注意しましょう。

卵管の片方が障害を起こしてしまっている時の妊娠の確率は?



一般的には健康なカップルが1年間避妊(ひにん)せずに性生活をした場合、約80%が妊娠できると言われていますが35歳以上で50%、40代以降には5%以下に下がります。そして片方が卵管障害を起こしていると、正常の確率の約半分になってしまうのです。
この確率は排卵の不規則性(毎月排卵が交互ではなくランダムの方や片側しか排卵していない方)などによって変わっていくので、絶対半分の確率というわけではありません。しかし両方の卵管が障害を起こしていると妊娠の確率はなくなってしまいます。


妊娠の確率については妊娠の確率は何パーセント?確率を上げるにはどうしたらいいの?で紹介しています。詳しく確率を知りたい方は是非こちらをご覧ください!
卵管の通りをよくする方法

卵管の詰まりを良くする方法にはどんなものがあるのでしょうか?
- よもぎ蒸し
- マッサージ
- 漢方を飲む
- 手術で詰まりを治す
それぞれ詳しく紹介していきます!
よもぎ蒸し
よもぎ蒸しには卵管障害だけでなく生理不順やダイエット、不妊や冷え性などいろんな所に効果が出ます!体を温めてデトックスを流し体を良くするだけでなく、リラックス効果もあるので疲れも取る事が出来るのです。
サロンに行かなくても家で出来るよもぎ蒸しキットなどが通販にあるので、外に出たくない方はネットの方も確認してみて下さい!
マッサージ&ストレッチ
骨盤(こつばん)まわりや足の裏などをマッサージや下半身のストレッチをして子宮周りをほぐしましょう♪その時にはまず温めたタオルなどで体を温める事で、効果が出やすくなります。
マッサージは卵管だけでなく生殖器全体に効果的な方法もあるので是非お試しください!
漢方を飲む
漢方薬は卵管の通りを良くする効果が期待できます。もし卵管が閉鎖していると診断されたときは、先生と相談をし処方(しょほう)してもらいましょう。

まとめ
- 卵管は妊娠に重要な場所
- 卵管は細く詰まったり塞(ふさ)がりやすい
- 卵管異常の原因は性感染症や子宮内膜症がある
- 片方しか卵管がない場合、妊娠の確率は健康的な妊娠の50%
- 卵管障害の予防にはなるべく体を温めて過ごす
片方の卵管が障害を起こしてしまっていても、妊娠は出来ます!妊娠の確率は低下してしまいますが、諦めずに妊活をしていきましょう♪そして卵管の通りを良くする方法で、卵管の詰まりが治った方もいらっしゃいますので、無理のないように試してみる事もおすすめです☆