妊娠中に心配ごとはつきものですよね。もし妊娠中の心配事ランキングなんてものがあれば、上位に挙がるのではないかと思われるものに妊娠線があります。妊娠、出産をしたら必ず出来るものとは限りませんが、出来てしまった後なかなか消すのが難しいイメージがありますよね。
今回は、そんな困った妊娠線を皮膚科で消す方法について調べていきたいと思います☆
もくじ
妊娠線って消すことができるの?



皮膚科で妊娠線を消す方法
残念ながら、一度できてしまった妊娠線を完全は消す方法はありません。それは、妊娠線ができる原因が、皮膚の真皮の中のコラーゲンが断絶(だんぜつ)してしまうことによるからです。一度切れてしまったら元には戻りません。
ですが、時間が経つにつれ、妊娠線は薄く目立たなくなっていきます。でも程度の差にもよりますが、早く消せるものなら早く消したいですよね☆
妊娠線を消す方法はいくつかあります。その中の1つ、クリームやオイルを塗る方法については妊娠線を消すにはオイルが良い??妊娠線ケア用品の選び方もご紹介でまとめていますので参考にしてみてください☆
中でも、妊娠線を一番早く消せる方法は皮膚科のレーザー治療だと言われています。次は皮膚科でレーザー治療を受けて妊娠線を消す方法について調べていきたいと思います☆
皮膚科でレーザー治療で妊娠線を消す方法☆
レーザー治療は妊娠線を消す以外にも治療として使われる方法ですが、妊娠線を消す治療は、皮膚の真皮や真皮の中にあるコラーゲンへ働きかける方法が主となります。
レーザー治療の手順については次のようになります☆
- 妊娠線のできてしまった範囲によって、事前に麻酔が含まれたテープまたは麻酔クリームを使う。
- 麻酔テープや麻酔クリームを取り、レーザーを照射する。
- レーザー照射した部分をアイスパックで冷却する。
- 治療後、痛みそうな場合は内服での鎮痛薬が処方される。照射部分には炎症予防の外用薬が処方される。照射部分が大きい場合は抗生剤の入った軟膏が処方される。
この手順は、治療を行う病院によって多少違いはあるかと思いますが、事前に麻酔処理をしたり、治療後はアイスパックの冷却や炎症予防の薬が出たり、やはり医療行為なのだなと感じられる内容ですね。


レーザー治療にはいろんな種類がある?!
手順はどのレーザーの機械を使ってもだいたい同じかもしれませんが、レーザーの種類は実はたくさんあります。病院によってレーザーの種類が違ったり、何種類かのレーザーを組み合わせて治療します。妊娠線の範囲などによっても異なります。
妊娠線の治療に使われるレーザーの種類を一部まとめてみます☆
- フラクショナルレーザー
- YAGレーザー(ジェネシス)
聞きなれない名前ばかりですよね。レーザーはとても簡単に言うと光を集めて放出したものです。光を集めるときに使う媒体(ばいたい)によって種類が異なるので、たくさんのレーザーの機械の種類があるのです☆
フラクショナルレーザー
妊娠線を治療するレーザーの代表的なものにフラクショナルレーザーというものがあります。説明がありますのでご覧ください☆
〈フラクショナルレーザーとは〉
レーザー照射によって多数のマイクロビームが発射され、真皮内0.5~1mmの深さにおいて、肉眼で見えない微小の穴を無数に開け、真皮に熱を加えます。その治癒過程で真皮が収縮し、コラーゲンの産生を促し、凹凸を均一化します。表皮へのダメージはほとんどないため、カサブタにはなりません。
引用 はなふさ皮膚科HP(外部サイトへ飛びます)
フラクショナルレーザーの機械にも凝固型・炭酸ガスレーザーを使う蒸散型(じょうさんがた)など様々な種類があります。どんなタイプの機械を使うかは通う病院の設備、方針や妊娠線の範囲などによって使い分けは病院の先生の判断などによるのでよく確認してみてくださいね。

7日目です。
カサカサしたのがほんとに少しずつ取れ始めてます。
ただやっぱり妊娠線かなり酷くてあと何回施術を受けないと…?ってところですね。
せめて四角い色素沈着だけでも早くマシになってくれたら😢#妊娠線 #妊娠線治療 #レーザー治療 #CO2フラクショナルレーザー #美容皮膚科 #ダウンタイム pic.twitter.com/4D5q7vF7pd— 妊娠線⚡️治療中💫 (@XkcZLJi0UEyfXeu) 2019年4月3日
引用 Twitter

10日目
かさぶたも全て剥がれてこれでダウンタイム終了です。
色素沈着は思ったよりなかったです。
経過報告はこれで一旦やめて3週間後くらいにGFチャージに切り替えようと思うのでまた経過報告します。#妊娠線 #妊娠線治療 #レーザー治療 #CO2フラクショナルレーザー #美容皮膚科 #ダウンタイム pic.twitter.com/PGV0Gb7K4Q— 妊娠線⚡️治療中💫 (@XkcZLJi0UEyfXeu) 2019年4月6日
引用 Twitter


引用 インスタグラム

こちらは炭酸ガスを使ったフラクショナルレーザーのイメージですのでご覧下さい☆
引用 Youtube

YAGレーザー
またこちらも耳慣れない名前ですね。名前のYAGとは、イットリウム・アルミニウム・ガーネット (Yttrium Aluminum Garnet)の頭文字で、YAGを使ったレーザーということです。説明をご覧ください☆
〈YAGレーザーとは〉
YAGレーザーを使用する治療法です。レーザーを中空照射して真皮上層部を加熱し、コラーゲンの増生を促します。その結果、肌のキメやハリを改善させます。陥没したニキビ跡の改善も可能です。また、真皮上層部の微小血管を狙うことができ、浮き出た毛細血管を目立ちにくくする効果があり、赤ら顔の改善も期待できます。
引用 あい皮膚科クリニックHP(外部サイトに飛びます)

実際にYAGレーザーの施術を行っている動画がありますのでご覧ください☆
引用 インスタグラム

レーザー治療のデメリット
なるべくなら早く消したい妊娠線に効果的なレーザー治療ですが、デメリットもあります。まとめてみました。
- お金がかかる
- 時間が取られる
- 痛みや赤みが出ることがある
- 治療する先生の技術に左右される
お金がかかる
一番のデメリットといえば、お金がかかることです。妊娠線の治療は、皮膚科の中でも美容皮膚科、美容外科となります。これは自由診察なので保険適用外になります。
病院によってや治療箇所の大きさによりまちまちですが、レーザーの治療は1回だいたい2万円以上かかることがほとんどなので、けっしてお手軽に受けられるものではありませんよね。
時間が取られる
出産後はなかなか時間が取れない事も多く、レーザー治療は1度で終わらず3回、4回・・・と続けなくてはいけないことが多いので子育て中のママにはその時間を取ることが難しいですよね。
痛みや赤みが出ることがある
レーザーは事前に痛み止めのクリームなどで処置されることが普通ですが、それでも痛みや赤みが出ることがあります。もともと肌の弱い人は気をつけなければならないことはもちろん、肌が強い人も産後の精神不安定などから普段よりダメージを受けてしまうことも考えられます。
治療する先生の技術に左右される
レーザーはある程度強く当てなければ効果の出ないもの。でも強すぎると痛みや肌トラブルにつながってしまいますので、技術が必要な治療です。治療実績のある病院を選ぶなど、事前に下調べすることも必要になります。



レーザー治療以外の方法
妊娠線の治療には、レーザー以外にも治療法があります。日々医療技術が進化していっているので今後もどんどん最新医療が行われていくとは思いますので、ここでは一部を紹介していきます☆
- ダーマペン
- 遠赤外線治療
- カーボメット
ダーマペン
ダーマペン、もしくはダーマスタンプと呼ばれる治療法です。小さな針で皮膚に穴を開けて傷を付けることで自己治癒力で治す治療法です。ダーマスタンプ、ダーマローラと種類がありますが方法は同じです。説明がありますので紹介します☆
〈ダーマペンとは〉
小さな針が12本出てくる特殊な機械を用いて、スタンプのように皮膚にその機器を押し当て、皮膚に微小な穴を開けることで皮膚の再生を促す治療です。
引用 はなふさ皮膚科HP(外部サイトに飛びます)
ダーマペンの治療風景の動画がありますのでご覧ください☆


引用

遠赤外線治療(タイタン)
続いては遠赤外線での治療方法です。遠赤外線はレーザーよりも深い真皮層の、繊維芽細胞を刺激して長期間にわたってコラーゲンを増やすことができます。説明がありますのでご覧ください☆
〈遠赤外線治療とは〉
遠赤外線治療(タイタン)は、遠赤外線が真皮層のコラーゲンを収縮させて引き締めていきます。そのコラーゲンは、長期に渡って再生していきます。コラーゲンを厚くすることで皮膚を内側から引き締めるので、妊娠線の軽減に有効な治療法です。腹部のタイタンは通常1回、または場合により1ヶ月後に再度施行の計2回を必要としています。
引用 あい皮膚科クリニック(外部サイトへ飛びます)


カーボメッド(炭酸ガスによる脂肪分解)
最後に紹介するのはカーボメッドと呼ばれる治療法です。針を使って炭酸ガスを皮膚に入れ二酸化炭素を増やすことで代謝を上げ脂肪分解につながります。妊娠線の解消の他、部分痩せにも効果があると言われています。説明があるのでご覧ください☆
〈カーボメットとは〉
カーボメッドとは、フランスで開発された動脈硬化やリウマチの治療法を、コンピューター制御で安全に手軽にできるように開発された装置です。脂肪の分解や妊娠線の解消にも効果があることから、最近では美容面の効果が注目されています。このカーボメッドを使い、点滴の針よりさらに細い針で炭酸ガスを皮下脂肪に注射するだけなので、痛みもなく、腫れもなく、その日からまったく普段通りに仕事もできます。
原理は炭酸ガスを皮下脂肪に注入すると、血液から酸素がたくさん放出されます。この酸素が新陳代謝を活発にして、脂肪を分解し気になるところを細くして、さらに肌の代謝も活発にして肌をキレイにしたり妊娠線を解消します。
引用 DOS ドーズ美容外科(外部サイトへ飛びます)

引用 Youtube

今日は夕勤なので、今からカーボメッド3回目に行ってきます!妊娠線薄くなって脂肪も減るし一石二鳥👍✨
— わらびー 大阪四池🔰 (@warabi4649ck) 2018年10月21日
引用 Twitter

妊娠線と肉割れ、実は同じ?!
妊娠線ができてしまうのは、お腹が急激に大きくなるときに表面の皮膚は伸びるけれど、その下の真皮や皮下組織が急激な伸びに付いていけず、裂けてしまう為です。これは妊娠したときに限らず、急激に太ってしまった時、筋肉が増えたときなどにも起こります。その場合は「肉割れ」と呼ばれています。
妊娠線の正式名称は、「線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)」、「皮膚伸展線条(ひふしんてんせんじょう)」というものです。海外では「ストレッチマーク」という呼ばれ方をすることもあります。
このように症状は同じだけれど原因によって呼び方が変わります。
- 肉割れ
- ストレッチマーク
- 脂肪線
次の動画では妊娠線と肉割れが同じものであることや起こってしまう原因などについて詳しく紹介していますのでご覧ください☆
引用 Youtube

妊娠線の種類
- 旧妊娠線
- 新妊娠線
- 正中線(しょうちゅうせん)
旧妊娠線とは出産後にでき、皮膚の色は変わりませんがさわるとデコボコしています。新妊娠線は妊娠中にできる赤い線のもの。正中線とはへその下から出ている線のこと。茶色っぽい場合もありますが妊娠線とは違います。
次の動画では正中線についてお話されています☆知っておくと安心することもあると思うのでどうぞご覧ください☆
引用 Youtube

妊娠線は妊娠中から予防しておくに限る☆
もしまだ妊娠中であれば、妊娠線は事前に予防しておくに限ります☆妊娠中は急激にお腹が大きくなることに加えて、ホルモン変化などでお肌も乾燥したり不安定になりがちです。ジェルやクリームなど色んな種類がありますが、自分に合ったものを試してみるのも楽しみですよね♪
おすすめについては妊娠線予防に良いオイルはどれ!?市販のおすすめを厳選しました!!や妊娠線にはオイルとクリームどっちを使うのがいいの??特徴についてでも紹介していますのでご覧くださいね☆
まとめ
- 妊娠線を確実に消すことはできません。
- 妊娠線を薄くする治療を皮膚科で受けるとレーザーによる治療と針を皮膚に刺す方法があります。
- 妊娠線を皮膚科で治療する方法は高額になります。
- 妊娠線と肉割れは呼び名が違うだけで同じものです。
- 正中線は妊娠線に似ているけれど違うものです。
- なるべくなら妊娠線は出来てしまう前に予防することが大事です。
今回は妊娠線を皮膚科で治療する方法についてまとめてみました。治療法については、レーザーを使うものでも、機械の種類がたくさんあり、レーザー以外でもたくさんありましたね。決して安いものではないので、自分に合うものを見つけることが大事だと思いました☆
女性はママになっても綺麗でいたいもの。大変な子育ての毎日だと思いますが、子どものためにも、旦那さんのためにも、なにより自分のためにも笑顔で過ごせるといいですよね。妊娠線について不安な方、出来てしまってい悩んでいる方に少しでも参考になったら幸いです☆