あかちゃんはどれくらいの確率で生まれてくるか知っていますか?あかちゃんが生まれてくることは奇跡的な確率なんです。卵子(らんし)と精子(せいし)が結合されて受精し、子宮(しきゅう)にそれが着床(ちゃくしょう)することで妊娠します。
無事にお母さんのお腹から生まれてくることは当たり前ではありません。異常が途中で起き、流産(りゅうざん)になってしまったり、妊娠(にんしん)に気づかないこともあるでしょう。人が一人生まれるというのは奇跡が起きたと言えます。
だからこそ、あかちゃんを授かりたい時には妊娠確率が気になるものです。そこであかちゃんが生まれてくる確率はどれほどのものなのかご紹介させていただきたいと思います。
あかちゃんが生まれてくる確率はどれくらい?

あかちゃんが生まれてくるのは奇跡的な確率だと言われていますが、それはどうしてでしょうか?あかちゃんは若い男女がしっかりとタイミングを合わせて性行為をしたとしても、妊娠できる確率は1周期1回で3割だと言われているからです。
また、妊婦のうちの約15%の方が妊娠してから22週までに、自然に妊娠が終了してしまう自然流産を経験することがあり、原因のほとんどは染色体(せんしょくたい)異常と言われています。妊娠したからと言って、すべてのあかちゃんが無事に生まれてくるわけではありません。
卵子と精子にはそれぞれ寿命があり、受精可能な期間は限られてきます。1回の射精に含まれる数千万から数億個のうち、限られた1個の精子が受精することができます。出産できる確率は1400兆分の1の確率と言われていますので、あかちゃんが生まれるというのはとても奇跡的なことなんです。
妊娠の流れとは?
あかちゃんは生まれるまでにいろいろな手順を踏んで、お母さんのお腹の中から外へ出ます。妊娠する上で体の中で起こる妊娠の流れを知っておくことはとても役に立つので、ご紹介していきましょう!
- 排卵
生理が始まると、卵子が作られている卵巣(らんそう)の中に20個ほどの卵胞(らんほう)が現れます。そのうちの1つが約2週間で大きく育つと、卵巣の表面から飛び出し、卵子となります。
※排卵する時期前後に性行為を行うと、妊娠しやすいと言われています。 - 射精
性行為で射精された精子は子宮頸管(けいかん)から子宮内、卵管(らんかん)へと進み、卵子を目指していきます。
※子宮頸管とは子宮の下の方にある子宮から腔につながる筒状の部分のことです。
※卵管とは排卵された卵子が通る道で、卵巣と子宮をつなぐパイプの役割をしています。 - 受精
多くの精子が卵子のもとにたどり着き、卵子を取り囲みます。1つの精子だけが透明帯を破り、中に入ることで卵子と出会うことができます。※1つの精子が卵子と出会ったら、卵子の周りにバリアが張られ、他の精子は中に入れなくなります。 - 着床
卵子は受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら、子宮へ向かっていきます。子宮にたどり着き、受精卵は排卵開始5日から7日後くらいに胚盤(はいばん)胞という状態になってから、子宮内膜にもぐり込んで着床します。 - 妊娠
受精卵が着床すると、妊娠が成立します。女性の体はすぐに変化に気づき、次の月経や排卵が止まるなどの症状が出るんです。さらに子宮内膜が厚くなり、授乳に備えて乳房が大きくなるなどして、あかちゃんのために体が変化していきます。
排卵期には卵子が1周期に1回、多くの場合は1個排出されます。卵子の寿命は排卵から約24時間から48時間ほどです。受精が可能なのは卵子が生きている限られた6時間から8時間ほどになります。
精子が受精可能となるのは射精後約5時間から6時間で、受精能力が維持されるのは約36時間ほどです。卵子と精子のタイミングが合わなければ受精できず、その生理周期での妊娠の可能性がなくなるので、排卵期前後は毎日性行為をすると確率が上がるでしょう。
妊娠と年齢は関係がある?
妊娠と年齢はよく関係があると聞きますが、実際どうなんでしょうか?女性は卵子の元となる細胞・原始卵胞(げんしらんぽう)を約200万から300万個持った状態で生まれてきますが、生理が始まる思春期の頃には原始卵胞は約20万個から30万個ほどに減少していきます。
卵子は精子と違い、一度生まれてから新たに作られることはありません。1回の生理周期に1個の卵子を排卵するために約1000個の原始卵胞がなくなります。そして加齢と共に卵子が染色体異常を引き起こしやすくなり、妊娠する確率が低くなっていくんです。

健康的で若いカップルが1年間、避妊せずに性行為を行った場合に妊娠する確率は約80%と高いです。しかし年齢を追うごとに35歳以上で約50%、40代前半で約30%台、45歳以降には5%以下にまで低下すると言われています。


妊娠確率を上げる方法

あかちゃんを授かるということはとても奇跡的なことでしたよね。年齢を追うごとにその確率は下がっていってしまいます。生理開始14日後ほどから排卵期なので、排卵日を予測することが妊娠確率をあげる上で大切になってきます。
だからこそ、あかちゃんを授かりたい場合はできるだけ確率が高くなるように排卵日に合わせて性行為をするといいんです。排卵日を知るために基礎体温を測ることはとても重要で、合わせて排卵日予測検査薬を使うとより排卵日を正確に予測できます。
そこで、今回は基礎体温と排卵日予測検査薬についてご紹介していきます!また妊娠確率を上げる方法は?妊娠確率とタイミングについてもご紹介!ではもっと詳しく排卵日を知る方法をご紹介しているので、ぜひご覧になってみてください。
基礎体温について
基礎体温は、生きるために必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静状態にあるときの体温のことです。基礎体温を測ると、自分の体のリズムがわかるだけでなく、病気の発見にもつながります。


生理周期ごとに測っていくことで、1ヶ月程度で変動する女性ホルモンのバランスを知ることができ、排卵や月経、体調の変化の予測に役立ちます。そこで、基礎体温の測り方をご紹介させていただきます。
- 朝目覚めたら、体を動かさず床の中で寝たままの状態で検温します。
※ あらかじめ枕元に婦人体温計を準備しましょう。 - 婦人体温計の感温(かんおん)部を舌の裏側の付け根に当てます。
- 婦人体温計を舌で押さえ、口を閉じたままで測ります。
※検温中は口で息をしないように注意しましょう。 - 検温後は、基礎体温表などに記録しておきましょう。
基礎体温は婦人体温計で測り、毎日決まった時刻に測るようにしてください。婦人体温計には予測式と実測式があり、予測式は約60秒で5分後の平衡(へいこう)温を予測してくれ、実測式は実際に5分測ってくれます。どちらを使用するかは状況によって考えて使うようにしましょう。

排卵日予測検査薬を使う
排卵日予測検査薬を使うと、他の方法より正確に排卵日を予測できます。排卵日予測検査薬は排卵期に多くなる黄体(おうたい)形成ホルモンの濃度の変化を捉え、排卵日の1日前を予測するんです。排卵日予測検査薬の使い方がわからないという方のために使い方をご紹介します!
- 採尿部(さいにょうぶ)のキャップを外し、反対側にカチッとするまでキャップをはめます。
- 採尿部に2秒ほど直接尿をかけます。
※紙コップを使って採尿部に尿をつける場合も2秒つけ、どちらでも5秒以上は採尿部にかけない。 - キャップを外して、採尿部をはめて、平らな場所に置きます。
- 5分ほど置いてから判断します。
排卵予測検査薬の検査前は激しい運動などでの多量の発汗や多量の水分摂取(せっしゅ)は控えてください。次回の生理予定日の17日前ぐらいから1日1回検査し、できるだけ同じ時間帯に検査薬を使うようにしましょう。
すべての工程後に判定窓には基準と判定のラインが出てきます。陽性の場合はどちらも同等の濃さでラインが出て、陰性の場合は判定のラインが出てこないか、片方が薄くなります。陽性だった場合は妊娠しやすい排卵日1日前なので、あかちゃんを授かるために準備をしましょう。
まとめ
- あかちゃんが生まれ、無事に出産できる確率は1400兆分の1という奇跡的な確率である。
- 卵子と精子は寿命が短く、タイミングが合わないとその生理周期では妊娠の可能性がなくなる。
- 年齢を追うごとに卵子の量が減っていくので、35歳以上からの妊娠確率は低くなり、45歳以降には5%以下にまで低下する。
- 妊娠確率を上げるには排卵日近くに性行為をするとよいので、排卵日を知ることが大切。
- 排卵日を知る時に基礎体温は役に立ち、検査薬では排卵日の一日前を予測することができる。
あかちゃんが生まれるのは当たり前のことではなく、奇跡的なことなんです。だからこそ、小さな命が生まれた時に感動しますよね。卵子と精子がすれ違わずに出会えたからこそ、あかちゃんを授かることができます。
あかちゃんを授かりたいと思う時はどうしても、少しでも妊娠確率はあげたいですよね。そのために排卵日を知ることがとても大切になります。基礎体温を知ることは排卵日や生理のことだけじゃなく、自分の体調の変化に気づくことができるんですよ。
排卵日予測検査薬を使ってより正確な排卵日を予測し、妊娠確率をあげて新しい家族を迎えたいですね!