あなたの身の回りには、双子(ふたご)や三つ子はいますか?「いないよ!」という方も、複数乗りのベビーカーなどを、街で見かけることはあるのではないでしょうか。お揃(そろ)いの服を着た双子や三つ子がいると、可愛いなと思いますよね♪
ところで、双子や三つ子が生まれる確率がどの程度なのか、気になったことはありませんか?生まれる子どもの性別みたいにコントロールして、産み分けることができるものかも気になるポイントでしょう☆
双子や三つ子など、1度に複数人の子どもを身ごもることを多胎(たたい)妊娠と言います。今回は多胎妊娠についてまとめた後、三つ子が生まれる確率についてご説明!今まで気になっていた方はもちろん、これから子どもを考えている人にも役立つ内容ですよ♪
もくじ
多胎妊娠とは?

さっそく、多胎妊娠について説明しますね!さきほど記載したように、1度に複数人を身ごもることを多胎妊娠と言いますが、1980年代あたりから増加傾向(ぞうかけいこう)にあるのです!


2020年現在、約1%の確率で双子が生まれるとされています。100人ママがいれば、1人のママが双子を出産するということですね。「なぜ増加傾向にあるのか?」という部分について、次の項目で説明していきます!
多胎妊娠が増加する要因
多胎妊娠の可能性が増加する要因は、妊娠の高齢化(こうれいか)と不妊治療(ふにんちりょう)の2つ!どちらも言葉を聞いただけでは、なぜ増加に繋(つな)がるのかがわかりにくいですよね。妊娠そのものについておさらいしつつ、理由をみていきましょう!
妊娠について
女性の身体にある卵巣(らんそう)の中には、複数の原始卵胞(げんしらんほう)というものがあります。1か月に1回、そのうちの1つだけが成長して卵巣の外へと飛び出すのですが、これを排卵(はいらん)と呼び、『飛び出した原始卵胞=卵子』となります。
卵子と男性の精子が受精することによって、妊娠に繋がるわけですね!1つの卵子に1つの精子が受精するので、子どもを1人妊娠するという仕組み☆
妊娠や排卵に関しては、妊娠初期症状★排卵日ってなんだろう??排卵の症状ってある??にて詳しく紹介しているので、チェックしてみるとよくわかりますよ♪
高齢化について
多胎妊娠が増加する要因の話へと戻りましょう。まず高齢化の定義(ていぎ)ですが、一般的に35歳以上のことを指します。女性の身体には卵子の成長を助ける為に卵胞刺激(らんほうしげき)ホルモンという機能があり、これは加齢とともに上昇するのです。
「卵胞刺激ホルモンが上昇すると何が起こるの?」というと、1回の排卵で飛び出す原始卵胞の数が増えます。例えば2つ飛び出した場合、それぞれに1つずつ精子が受精すると二卵性の双子になるという仕組みですね。
不妊治療について
年齢以上に双子や三つ子が増える大きな要因が、不妊治療です。不妊治療の一環(いっかん)として、排卵誘発(ゆうはつ)剤というものが使用されることがあります。これを使用すると、排卵数をコントロールできなくなってしまうという影響がでるのです。
1回の排卵で飛び出す卵子の数が増えるので、結果として双子や三つ子が生まれる可能性が高まるということ!不妊治療を受ける人はなぜ増えた?多くの人が悩む不妊症とは?にて、不妊症や不妊治療についてまとめているので、合わせて確認するとわかりやすいです☆
三つ子が生まれる確率

ここからはいよいよ、三つ子が生まれる確率についてみていきましょう!さきほど、多胎妊娠は増加傾向にあるというお話をしました。その理屈(りくつ)からいくと、最近では三つ子も増えていそうなものですよね。
少し古いデータではありますが1950年~1960年代と1990年代で、三つ子が生まれた確率を比較したとき、約5倍に増加!1990年代では分娩(ぶんべん)100万件あたり、314件が三つ子だったそうです。
ちなみに今回の記事では三つ子に注目していますが、妊娠、双子を望むママも使っているクロミッドって何?確率上がる?では、双子が生まれる確率や双子を生む確率を上げる方法についてまとめています。将来双子を希望している場合には要チェックです☆
卵性について
一卵性の双子/二卵性の双子という言葉を聞くことはないですか?詳細の説明は省きますが、ざっくりとまとめると以下のようになります。
- 一卵性 : 1つの卵子に1つの精子が受精してできた受精卵が2つに分かれて生まれる
- 二卵性 : 2つの卵子に別々の精子が受精してうまれる


一卵性は遺伝子がほぼ100%の割合で一致する為、性別や血液型が同じになります。一方で二卵性は遺伝子の合致率が50%ほどなので、性別や血液型は異なる可能性もあるわけです。
三つ子が生まれるパターン
三つ子が生まれるパターンは、3つに分かれます。
- 一卵性三つ子 : 1つの受精卵が3つに分かれて生まれる
- 二卵性三つ子 : 1つの受精卵が2つに分かれて生まれる + 別の受精卵から生まれる
- 三卵性三つ子 : 3つの受精卵から生まれる


卵性によって変わる確率
三つ子、四つ子・・・と子どもの数が増えるにつれ、生まれる確率は明確に示されなくなります。考慮(こうりょ)すべき点が多くなり、計算できないとのこと。環境や年齢、不妊治療による影響など・・・素人が考えつく限りでも、考慮が必要そうな項目はたくさんありそうですよね。
一般的に数値としてでているものは双子までとなり、一卵性の双子が0.4%/二卵性の双子が0.6%と言われています。これは冒頭でお話した双子の生まれる確率1%の内訳ですね。そんな中、世界では自然妊娠×一卵性の三つ子という珍しいケースが発生しました。
自然妊娠で一卵性の三つ子を生む確率
2020年2月、イギリスに住む26歳の女性が一卵性の三つ子を出産。女性は不妊治療を行なっておらず、自然妊娠でした。自然妊娠で一卵性の三つ子が生まれることは、なんと2億分の1の確率!
三つ子が発覚した当初、女性は嬉しさよりもショックが大きかったそうです。家族が3人も一気に増える為、経済的な部分で不安に感じたとのこと・・・。


しかし、祖母から言われた「全ての出来事には理由がある」という言葉をきっかけに、三つ子を前向きに考えていくようになったそうです。子どもが生まれた今では、子どもが可愛くて仕方がないとのこと!素敵な家族の元に生まれて、三つ子はとても幸せですね♪
数が増えるにつれて高まるリスク
卵性を問わなければ双子や三つ子といった多胎妊娠となる可能性が増えているというお話をしましたが、増えることによるリスクも気になるポイントだと思われます。

多胎妊娠に限らず、妊娠ではママや子どもにリスクがあります。ママのリスクはつわりや早産などで、子どものリスクは胎児発達不全、子宮内胎児死亡などが挙げられますね。多胎妊娠の場合、 そのリスクが発生する確率が高くなるというイメージ!

普段から栄養バランスを考えた食生活を心がける、適度に運動するといった基本的な行動によってリスク軽減に繋がります。妊娠中は医師の指示に従いつつ、少しでも違和感を感じたら家族にも相談しましょう☆皆で協力して、新しい家族を迎える準備をすることが大切です☆
まとめ
- 多胎妊娠とは、1度に複数の子どもを身ごもることを言う
- 多胎妊娠は妊娠の高齢化や不妊治療の影響で増えている
- 三つ子以上は、生まれる確率を計算することが難しい
- 自然妊娠で一卵性の三つ子が生まれるのは2億分の1の確率
- 子どもが増えるにつれてママや子どもへのリスクは高まる
今回は多胎妊娠や卵性の話などを交えて、三つ子が生まれる確率をご説明しました。妊娠の高齢化や不妊治療は、時代や医療技術の発達にも影響されます。将来的には、生まれる子どもの人数を正確にコントロールできるかもしれませんね。
確率もいつか、正確に計算される日がくる可能性はあるでしょう。しかし現状では、自然妊娠×一卵性の三つ子という限られた条件の場合でのみ、ある程度の確率が算出(さんしゅつ)されている程度です。
双子、三つ子、四つ子・・・といった具合で、子どもが増えるにつれてママや子どもに対するリスクは高まります。愛の結晶(けっしょう)たる子どもが生まれることは素敵ですが、リスクもしっかりと認識したうえで多胎妊娠には望みたいものですね。