妊娠すると、腹痛や便秘といった色々なマイナートラブルが起こりやすいですよね。実は蕁麻疹(じんましん)も妊娠初期症状の一つだって知っていましたか?体質の変化で免疫力が低下したり、ストレスや疲労が溜まりやすくなってしまうことが原因と言われています。
「蕁麻疹が出た時って薬はどうするの?」「流産の可能性はないよね?」など、この蕁麻疹には悩まされている、または悩まされた先輩ママは多数いらっしゃいます!今回は、蕁麻疹が出る原因や対処方法についてご紹介していきます!
この蕁麻疹なんなの!?と困惑しているママたちの不安を少しでも解消するお手伝いができたら嬉しいです。
もくじ
妊娠初期症状で蕁麻疹!?そんなのあるの?

そもそも妊娠初期症状で蕁麻疹って出るものなの?と不思議に思いませんか?突然蕁麻疹が出て戸惑うママさんも多いようですが、実は妊娠初期の蕁麻疹って特別なことでもないんです。
よく考えてみたら「蕁麻疹」って赤ちゃんから高齢者まで老若男女(ろうにゃくなんにょ)誰でも罹患(りかん)する可能性があるトラブルですよね。もちろんそれは妊娠中でも関係ありません。

【質問】
妊娠初期、着床した頃からじんましんが出た方いらっしゃいますか?
【回答】
逆算すると着床したくらいの時期にすごい蕁麻疹がでました!妊娠しているとは思わなかったので普通に薬を処方してもらい飲んでしまってました…。ちょうど花粉の時期だったので花粉で蕁麻疹がでているのだろうと医師に言われ…。数日したら蕁麻疹もでなくなったので薬もやめたのですが、生理がきていなかったので検査薬をしたら陽性!
引用 yahoo知恵袋(外部リンクに飛びます)


逆に、妊娠初期に蕁麻疹が出る理由としては「妊娠したからこそ」の理由もあるのです。それがこちら。
- ホルモンバランスの変化
- 免疫力が低下する
- ストレスや疲れが溜まりやすい

ホルモンバランスの変化
妊娠するとお腹が大きくなるという外見的な変化だけではなくて、内面の体質だって大きく変化していきます。一番変化するのが、ホルモンバランスです。
このホルモンバランスが変化することで、皮膚(ひふ)が乾燥しやすくなる・肌が荒れる・多毛になるといった変化があります。今まで反応しなかった刺激にも敏感(びんかん)になってしまうので、蕁麻疹が出やすくなるということですね。

免疫力が低下する
免疫力が低下する一番の理由は、黄体ホルモンが増えていることです。
この黄体ホルモンというのは、ママのお腹の中で赤ちゃんが大きく育っていくために必要なホルモンです。しかしこの黄体ホルモンの増加は、赤ちゃんにとっては良くても、ママにとっては免疫力が下がってしまうという欠点が・・・!
免疫力が低下するから、何かに反応して蕁麻疹が出てしまうことが多くなる、というわけです。

ストレスや疲れが溜まりやすい
妊娠中は精神的に不安になったり心配になったりすることが増えるので、ストレスが溜まりやすい状況になります。また、いつもより気を張ることも多いので、疲れが溜まりやすかったりもしますよね。
よくストレスが溜まったり疲れやすかったりすると蕁麻疹が出る人がいますが、まさに妊娠中の蕁麻疹もストレスや疲れが原因の可能性もあります。


一般的な蕁麻疹との違いは?
妊娠中に出る蕁麻疹と、一般的に出る蕁麻疹には何か違いがあるのでしょうか?
一般的に蕁麻疹が出る理由は4つあります。
- アレルギー性
- 圧迫や摩擦(まさつ)
- 温度の変化
- ストレス

アレルギー性
アレルギー性というのは、皆さんも聞いたことがあると思います。食べ物、動物、ハウスダストなど、何らかのアレルギーを持っている人が発症します。
これは妊娠中でも起こりますので、元々アレルギーを持っている方は日頃から注意していると思いますが、引き続き注意してくださいね。また、妊娠することで稀(まれ)に体質が変わる方もいらっしゃいます。
以前は大丈夫だったものがダメになる、ということは実はよくあることです。それは先ほど紹介した、ホルモンバランスの変化や免疫力の低下が原因と言われています。

圧迫や摩擦
直接的に皮膚を刺激する場合の蕁麻疹は「機械的蕁麻疹」とも言われています。普段でも服や鞄(カバン)などによる圧迫や摩擦で痒くなることってありませんか?特に汗をかきやすい夏場に痒くなる方が多いかもしれませんね。


温度の変化
暑い・温かい・熱いで発症するのは「温熱蕁麻疹」、寒い・涼しい・冷たいで発症するのは「寒冷蕁麻疹」といいます。温度変化も発症要因の一つなのです。夏場はエアコン、冬場はこたつなどの気温差、乾燥や多湿が影響していると言われています。


ストレス
疲れたり、ストレスが溜まると発症する蕁麻疹を「心因性(しんいんせい)蕁麻疹」といいます。帯状疱疹(たいじょうほうしん)と診断される方もいますよ。


一般的な蕁麻疹発症の原因を見てみても、妊娠中であることとは関係なく同じメカニズムで蕁麻疹を発症する可能性があることが分かりました。しかも、ホルモンバランスの変化や免疫力が低下している分、発症する可能性は普段より高くなるとも言えます。
次はその蕁麻疹が出てしまった時の対策についてご紹介していきます!
妊娠中のつら~い蕁麻疹!その対策は?

妊娠中に蕁麻疹が出てしまった!こんなとき、どうしたらいいでしょうか?先輩ママたちの心強い体験談も踏まえながらその対策をチェックしておきましょう。
- 患部を冷やす
- 我慢はせずにすぐ病院!
- とにかく保湿!


患部を冷やす
これはよく普段でもされている方が多いのではないでしょうか?患部を冷やすことで、痒みの原因になっているヒスタミンと言われる生理活性物質の分泌を抑えることができます。ヒスタミンの活動を抑えるので痒みが治まる、というわけですね。
蕁麻疹が出ている場所は熱を持っていることも多いので、その場合は冷やしたタオルやアイスノンなどで冷やします。
【質問】
妊娠初期、急にじんましんが出ました。
現在妊娠6週と数日と思われます。今日病院で胎のうが確認されたところです。2週間ほど前から急にじんましんが出始めました。最初は蚊に刺されたみたいな感じだったのが、どんどん広がってつながって来ています。
とりあえずの対処方として、今できることはなんでしょうか?
【回答】
私も初期に出ましたよ。何のアレルギーでもなく、いきなり。患部を冷やすと楽になりますよ。とにかく妊娠中は肌トラブルに悩みました。
引用 yahoo知恵袋(外部リンクへ飛びます)


我慢はせずにすぐ病院!
「痒くてたまらない!」その痒みが過度のストレスにならないように、我慢せずに産婦人科か皮膚科へ行きましょう!
「え?皮膚科も?産婦人科だけじゃなくて?」と不思議に思われるかもしれません。だって赤ちゃんへの薬の影響を考えてしまいますもんね。でも、妊娠中であることを伝えれば、妊娠中でも使用できる薬を処方してくれるのです。
産婦人科でも薬を処方してもらえますが、皮膚科の紹介をしてくれることもありますよ!少しでも気になる場合は産婦人科にどちらを受診した方がいいか相談してみましょうね!
【質問】
妊娠14週の者です。
急に右太ももの内側に蕁麻疹?湿疹?のようなものができてすごく痒いです。妊娠中ということもあり心配で仕方ないです。こういった場合産婦人科で受診するべきか、皮膚科に行くべきか悩みます。しかし次の検診があと2週間あるので待ちきれません。
【回答】
私も妊娠中に蕁麻疹出ました。産婦人科で診察してもらって、痒み止めの飲み薬・塗り薬両方とも処方してもらいました。実際治りましたし、赤ちゃんにも影響なく無事生まれてきてくれました。
皮膚科に行くとしても産婦人科に一度電話して、どっちが良いか聞いてみる方がいいと思います。
引用 yahoo知恵袋(外部リンクへ飛びます)



とにかく保湿!
蕁麻疹が出たら、とにかく肌を清潔にして保湿することが重要です。肌が汚れているとそれが刺激になる場合もあるので、無添加の石けんで優しく洗ってしっかり洗い流しましょう。
洗った後の保湿はとっても重要ですよ!ただでさえ妊娠中は肌が乾燥しやすいので、日頃から保湿を小まめに行っていると予防にも繋がります♪
引用 インスタグラム


人によっては夜も眠れないという妊娠中の蕁麻疹。残念ながらはっきりとした原因は分かっていないので、日頃から保湿を心がける・肌への刺激が少ない衣類を選んで着るなど、色々な予防が必要ですね。
もちろん、蕁麻疹が出た時はストレスが溜まらない内に病院にいって相談・受診をするようにしてくださいね!
また、同じく肌トラブルとして気になるのはニキビ!同じ肌トラブル関連でぜひこちらの記事妊娠初期症状で現れるニキビや肌荒れ!!改善策やコスメを紹介併せてチェックしてみてくださいね!妊娠による肌トラブル、これで死角なし★です!
妊娠中の蕁麻疹は赤ちゃんに影響はある?

何か体に異常が現れた時、頭によぎるのは「流産の可能性」「赤ちゃんの体に何か影響が出ないか」といった不安ですよね。
元気な状態で産んであげたい。この子を失いたくない。それはすべてのママが考えていること。この記事でその不安もしっかり解消しちゃましょう!
赤ちゃんへの影響はある?
産婦人科や皮膚科では「妊娠に伴う蕁麻疹」ということで、ほとんどの先生が「大丈夫ですよ」と言ってくださいます。現に蕁麻疹が出ても元気な赤ちゃんを産んでいる先輩ママはたくさんいますよ!安心してくださいね。
【質問】
手のひら、足の裏、顔以外の場所に湿疹が出ました。かなり痒いです。皮膚科にいったら妊娠に伴うものといわれました。発症した場合に生まれた赤ちゃんへの影響はないのでしょうか。
【回答】
私も湿疹に悩まされました。産婦人科で相談して「妊娠によるもの」だから心配はないとのことでした。処方された薬を塗りまくった覚えがあります。夜も寝られなくなるほど痒かったですね。そのとき産まれた赤ちゃん(現在8歳)は元気そのもの。
でもご心配でしょうから、やはり産婦人科の先生に診てもらうのが一番安心すると思います。
引用 教えて!goo(外部リンクへ飛びます)



流産の可能性はある?
先ほど蕁麻疹は赤ちゃんへの影響は、「妊娠に伴う蕁麻疹」ということで心配はないとご紹介しましたが、その痒みを我慢する、というのはまた別の話になってきます。まずはこちらの先輩ママの体験談をご覧下さい。
全く良くならない蕁麻疹で、産婦人科にいってみたら、5日間も我慢してすぐに診察に来なかったことを注意された。
流産の危険もあったみたいで、安静にして来週また診察。
エコーで動いてる小さな赤ちゃんを確認したら安心して泣きそうに( ; ; )
何でもすぐ相談!胆に命じる。— ふらんちぇすか (@flancheska32) July 5, 2013
引用 ツイッター
蕁麻疹と流産の関係は医学的には証明されていませんが、こちらの体験談でもあるように蕁麻疹と流産は全く関係がないわけではないように思えます。
様々な体調の変化が起きやすい妊娠初期の時期。色々と気を張ってしまう・体調も優れない・お腹の子が心配・という様々なことからストレスが溜まり、残念ながら流産に繋がる方もいらっしゃいます。
蕁麻疹が出たら、体からのSOSだと捉(とら)えて出来る限り体を休めることも必要でしょう。


まとめ
- 蕁麻疹は妊娠初期症状の一つでもある
- 妊娠したからこそ、蕁麻疹が出やすくなる
- 蕁麻疹の原因や発症するメカニズムは一般的な蕁麻疹とほぼ変わらない
- 蕁麻疹が出た時、すぐに出来る対策は患部を冷やすこと
- 我慢は禁物!
妊娠したからこそ発症しやすくなる蕁麻疹。この蕁麻疹に悩まされているママも少なくありません。お腹の子に万が一のことがあってはいけません。ストレスが溜まってしまう前にまずは病院に相談することをお忘れなく♪
保湿を心がけることで蕁麻疹の予防にも繋がります!お気に入りのボディクリームを見つけて、マタニティライフを満喫してください♪赤ちゃんと対面するその日まで、ママも痒みに負けずに元気に過ごしましょうね!
蕁麻疹とよく似た症状、湿疹(しっしん)についても今後詳しくまとめて紹介していきますので、ぜひチェックしてくださいね。