突然ですが、トイレを我慢してしまう事はありますか?電車やバスで移動中だったり、仕事中すぐに行くことが出来なかったりしますよね?!そして妊娠中、さっきも行ったし、動くのがしんどいし・・・とついつい我慢してしまう方も多いのではないでしょうか?
ですが、その我慢が膀胱炎(ぼうこうえん)になってしまう恐れがあるんです!!特に妊娠中は免疫力も下がっているので膀胱炎にもなりやすいんです!
今回はそんな膀胱炎の症状や原因や対策についてご紹介していきたいと思います☆
妊娠初期症状☆膀胱炎はどんな病気でどんな症状?
膀胱炎とは、尿道から細菌が侵入する事により膀胱が炎症を起こす病気です。
膀胱炎には細菌感染によるもの、尿路に異物が混入したもの、筋肉の萎縮(いしゅく)によるものなどいくつかの種類があります。腎臓から尿道口までの尿の通り道が細菌に感染してしまい、炎症をおこした状態を単純性膀胱炎もしくは、尿路感染症と言います。
尿路感染症の炎症は腎臓や膀胱で見られますが、膀胱で炎症を起こした物が膀胱炎と言われています。
元々、尿道付近にある菌は免疫力が正常であれば尿と一緒に体外へ排泄(はいせつ)され問題はありませんが、尿意を感じても忙しくて行ける時間がなくてつい忘れてしまった、という時は、長い間尿道に存在する事になり膀胱へ菌が侵入しやすい状況になってしまっているんです。
膀胱炎の症状
さっそく、こんな時は注意が必要!という症状をご紹介していきます。
- 頻尿
- 血尿
- 排尿痛
- 残尿感
- 腹痛
- 発熱
頻尿
膀胱炎による頻尿は、1時間に2、3回と尿意を感じます。多い時には5分、または10分おきにトイレに行きたくなってしまう程なんです。トイレに行っても排尿の量が少なくて、残尿感にともなって尿意を感じてしまいます。
血尿
炎症によって膀胱の粘膜が傷ついてしまい、尿が目に見えて赤くなる血尿が出る事があります。これを出血性膀胱炎と呼びます。ウイルス感染によるものが多いことが特徴ですが、細菌感染でもみられます。
また、出血性膀胱炎は薬の副作用や、悪性腫瘍(あくせいしゅよう)が原因の可能性もあるので、血尿が出たらそのままにせず、病院へ行きましょう。
排尿痛
炎症の影響で、排尿が終わるタイミングから排尿後に強い痛みがでます。炎症がひどいと、尿道口や膀胱付近に焼け付くようなツーンとした刺激の痛みが出て、トイレに行くことが嫌になってしまう人もいます。
痛みが嫌だからとトイレを我慢すると、膀胱炎がさらに悪化してしまいます。細菌を体の外へ出す為にも、痛みを乗り切って下さい!
残尿感
膀胱炎になると、おしっこを出しても出しても膀胱に尿が溜まっているような感覚に悩まされます。トイレ後に残尿感があっても、膀胱に尿が残ってる訳ではないのですが、すっきりせず何度もトイレに行きたくなってしまう原因になります。
腹痛
膀胱炎でみられる下腹部痛は、排尿時に限定される場合や常に鈍痛がある場合、違和感を覚える程度など、痛むタイミングや程度に個人差があるのが特徴です。痛みとともに頻尿や残尿感などの膀胱炎と思える症状を放置していると、痛みが強くなることもあるので、早めの対処が重要です。
発熱
膀胱炎の症状とあわせ、発熱があったときは注意が必要です。発熱が生じた場合、感染が腎臓へ広がり、腎盂腎炎(じんうじんえん)を併発している可能性が考えられるためです。
腎盂腎炎になると、悪寒や高熱の急激な症状があらわれます。腰やわき腹の痛みを伴う場合は早急に医療機関を受診してくださいね。
膀胱炎の種類
膀胱炎といっても3つの種類があります。
急性膀胱炎
1番多いのがこの急性膀胱炎と呼ばれるもので、単純膀胱炎とも言います。膀胱の粘膜(ねんまく)が細菌に感染して炎症を起こしてしまうというものです。
抗生物質を服用し細菌を殺す事によって回復します。どんな細菌に感染してるか分からないので、おかしい・・・と思ったら尿検査をしてもらい原因となっている細菌の種類を突き止めて治療をしてもらいましょう。
症状が軽い場合は、治療を受けなくても自然に回復する事もありますが、勝手な判断はせず病院へ行きましょう☆
慢性膀胱炎
症状や原因は急性膀胱炎と一緒ですが、違いは細菌に感染してしまうというきっかけにあります。
急性膀胱炎は、たまたま体力が落ちてしまっているタイミングで尿道から細菌が入った事により発症しますが、慢性膀胱炎は何かの病気にかかってしまい、その病気の影響で細菌が入って発症してしまいます。
治療は抗生物質を服用し膀胱で繁殖している細菌を殺しますが、影響している病気の治療をする事によって完全回復となります。
間質性膀胱炎
尿が溜まった時に下腹部に激しい痛みを感じる症状が出ます。実はこの間質膀胱炎、色々な仮説は立てられているのですが、はっきりとした結論にはまだ至っておらず、原因は不明なんです。
治療法も確立はされていないのですが、状態をみながら薬物療法(やくぶつりょうほう)などの複数の治療を組み合わせ、症状を和(やわ)らげたり、抑えたりといった治療をします。

薬は飲んで大丈夫??



膀胱炎は女性に多い?妊娠中にかかりやすいのはなぜ?


女性が膀胱炎になりやすい理由
男性に比べて、女性の尿道は4㎝と短くて細菌が侵入しやすい構造になっている為、膀胱炎になりやすいんです。尿の出口が膣や肛門近くにあるので、大便をした時に尿道に菌が侵入しやすくなっしまいます。
また、性行為によって雑菌が混入したり生理時にナプキンを長時間変えずにいると、雑菌が繁殖して膀胱炎になる可能性が高くなってしまいます。
妊娠時に膀胱炎になりやすい原因
妊婦さんが膀胱炎になりやすい原因はなんでしょう?
免疫機能が低下する
妊娠すると、ホルモンのバランスや自律神経が乱れやすくなり、抵抗力も低下してしまいます。それによって、膀胱の粘膜の免疫機能も下がってしまい細菌が繁殖しやすい状態になります。
また、妊娠中の免疫力低下は膀胱炎だけではなくて、カンジタ膣炎や細菌性膣炎(さいきんせいちつえん)なども引き起こしやすいので注意しましょう!
腎盂(じんう)や尿管が広がる
妊娠すると子宮がおおきくなり尿管外部へ飛びます圧迫されます。また、女性ホルモンのプロゲステロンの作用で膀胱の筋肉が緩んできます。そうすると、腎臓のなかにある腎盂という袋や尿管が広がる事になり、残尿や膀胱・尿管の逆流が起こりやすくなってしまいます。
トイレに行くのを我慢する
妊娠すると、大きくなった子宮が膀胱や尿管を圧迫します。また、体内を巡る血液量が増える為に夜中に何度もトイレに行きたくなってしまう程、頻尿になってしまいます。
でも、トイレに行ってみるとあまり量が出なかった、なんてことありませんか?お腹が大きくなって頻繁にトイレに行くのも面倒になってきてしまって、ついつい我慢してしまいますよね!
そうなると、膀胱の中に尿が溜まる時間が長くなって、細菌が繁殖してしまい膀胱炎になるやすくなってしまいます。妊娠初期から頻尿になる人も多いため、早いうちから膀胱炎に注意しましょう。
おりものが増える
妊娠中はおりものの量が増えて、外陰部(がいいんぶ)が不潔になりがちです。そこに細菌が繁殖すると尿道に入ってしまい、膀胱炎になってしまう可能性が高まります。
妊娠の時の膀胱炎で赤ちゃんへの影響は?


流産の可能性は?
膀胱炎になってもすぐに赤ちゃんへの影響はありませんが、長引いたり放置したりすると腎盂腎炎になってしまう可能性があります。
この菌が子宮内まで入って卵管に感染してしまうと、子宮が収縮して流産や早産になってしまう事もありますので、膀胱炎が悪化しないうちに病院へ行って治しましょう☆
膀胱炎の予防策
できれば膀胱炎になりたくはないですよね!毎日のちょっとしたことで膀胱炎を防ぐ事も可能なんです☆どういった予防策があるのか、見ていきましょう☆
こまめな水分補給
妊娠中はむくんだり、トイレが近くなる事を避ける為についつい水分を控えてしまいますが、膀胱炎に潜む細菌を体外へ出す為には、こまめな水分補給をして、尿を出すようにする事が大切です☆
引用 インスタグラム

引用 インスタグラム

トイレを我慢しない
妊娠すると、子宮が圧迫されてトイレに行く回数が増えてきます。お腹が大きくなってくると動くのもしんどいので、トイレが面倒だと思ってしまいがちですよね。
しかし、尿意を我慢して膀胱の中に溜めてしまうと、細菌が繁殖してしまう恐れがあります。だからこそ、トイレは我慢しないようにすることが膀胱炎予防に繋がりますよ。
トイレットペーパーは前から後ろへ拭く
肛門の周りには大腸菌が潜んでいます。その菌を少しでも尿道に近づけないようにする為に、トイレットペーパーで陰部を拭く時は、前から後ろに向かって拭くようにしましょう。
おりものシートはこまめに交換する
妊娠中はおりものが増えるので、おりものシートを使用する妊婦さんが多いですが、長い時間付け続けると細菌が繁殖してしまうので、こまめに取り換えて、常に清潔に保つようにする事が大切です☆ショーツは通しのよい素材がオススメですよ☆
ストレスを軽減する
妊娠中は十分に睡眠を取って、免疫力を上げる事が必要不可欠です!!膀胱は普段から細菌が存在しているのですが、免疫力が高く健康な人は膀胱炎になりません。
妊娠中はどうしても抵抗力が下がってしまい免疫力も落ちてしまいますので、ストレスを発散させて免疫力アップを目指しましょうね☆
引用 インスタグラム
とっても良い眺めですね☆たまにはこんな景色の良いところでのリフレッシュも必要です!
旅行でリフレッシュしたい!という方は、まずこちらの記事妊娠初期症状!気をつけることはある?旅行へ行く時のリスク!!で注意事項確認してみて下さいね☆
クランベリージュース
無糖のクランベリージュースを毎日300ccを飲むと膀胱炎のリスクが減ると言われています。クランベリーに含まれているA型プロアントシアニジンに利尿効果や細菌をとどまらせない働きがあるのです。
尿は弱酸性ですが、アルカリに傾くと結石や炎症のトラブルが起こりやすくなると言われています。クランベリーに含まれるキナ酸が弱酸性を保つ役割を持っているので、膀胱炎予防に役立つのです。
ビタミンCを取る
ビタミンCは炎症を抑える効果があり、免疫アップや胎児の成長に欠かせない栄養素です。白血球の活動を活発にする事が出来るので、菌を増やさない抗菌効果があり、風邪予防にも欠かせません☆
クランベリー、アサイー、ブルーベリーなどやパイナップル、キウイ、りんご、みかん、いも類に豊富です。
タンポポ茶・たんぽぽコーヒー
利尿作用があるので尿量を増やし、排泄をを良くするので、菌が溜まりにくく膀胱炎を予防してくれます。ノンカフェインであり、体の炎症を抑える働きもあるので、乳腺炎などにもいいのです。母乳の出も良くなった!という人もいますよ☆
ただ、飲みすぎは体を冷やすので、がぶ飲みはやめましょう。
引用 インスタグラム
お茶や水以外の違う味も飲みたい!という時に☆ノンカフェインなので安心して飲めますね♪
まとめ
- 1番多い症状は急性膀胱炎
- 膀胱炎には3種類ある
- 膀胱炎は男性より女性がなりやすく、妊婦さんもなりやすい
- こまめな水分補給とトイレを我慢しない事が大切!
今回は膀胱炎に症状や原因・予防策についてご紹介しました。膀胱炎は男性より女性の方がなりやすく、妊婦さんもかかりやすい症状です。対策として、こまめにトイレに行くようにしたり、こまめに水分補給する事で予防も可能です☆
赤ちゃんが成長するに伴い、お腹が大きくなって動くのも大変になっていきますが、膀胱炎の早期発見・治療をして元気な赤ちゃんを迎えましょうね☆