避妊(ひにん)の方法として、コンドームをつけて性行為を行う方は多いのではないでしょうか。使い方も簡単で、手に入りやすく避妊の成功率も高いコンドームですが、間違った使い方をすると妊娠してしまう可能性もあるのです。
そこで今回は、間違った使い方が原因で起こるゴム漏(も)れについてお伝えしていきますね!

もくじ
コンドームで行う避妊
コンドームは、性行為の際に突起(とっき)した男性器に装着することで、女性器に挿入(そうにゅう)した状態で射精(しゃせい)してもコンドームが精子(せいし)を留めることで出来る避妊法です。
日本で一番行われている避妊の方法は、コンドームだと言われています。また、性感染症の予防も出来るのです。使い方も簡単で、手に入りやすいコンドームですが、間違った使い方をすると避妊の成功率を下げてしまいます。

コンドームの正しいつけ方
コンドームの避妊の成功率を下げないためにも、正しいつけ方をすることが大事です。手順と方法を説明しますね。
- コンドームを傷つけないように袋から出す
- コンドームの裏表を確認し、先端の精液だまりをおさえて空気を抜く
- 男性器の皮を下げる
- コンドームをゆっくり途中まで下げる
- 皮部分を調整しながら下まで下げる
引用 STD研究所(外部リンクへ飛びます)
これらを意識して、つけましょう!
ゴム漏れが起こる原因は?

コンドームは正しく使えば98%という高い避妊率があります。しかし、装着するタイミングや摩擦や長い爪でつけることで破損(はそん)するなどでゴム漏れが起こり、その確率を下げてしまうのです。
コンドームを付けて避妊をしていたのに妊娠してしまった、という事態を防ぐには正しい使い方をすることが大事です。ゴム漏れを防ぐためにも、意識してほしいことをお伝えしていきますね!
サイズ
男性器は人それぞれ大きさが違うので、コンドームには様々なサイズがあるのです。サイズが自分に合わないものをつけていると精液が隙間(すきま)から漏れ出し、妊娠してしまうことがあります。
自分に合うコンドームは、男性器の一番太いところの太さを測り、その太さに合うものを選びましょう。
破損
コンドームには、使用期限があるのです。使用期限が切れたものは、ゴムが劣化し破れてしまう可能性があるので使用期限が切れたものは使わないようにしましょう。
また、コンドームは薄いものは0.01㎜しかなく、とても薄いため扱い方が悪いと破れてしまうことがあります。女性側が男性器につける場合には、爪の長さにも注意してくださいね。
タイミング
コンドームを使用する際に、装着するタイミングと射精後に外すタイミングが重要です。タイミングを誤ると避妊の成功率が下がってしまいます。
コンドームを装着するタイミングは、男性器が突起し女性器に挿入する直前です。射精する前でも、男性器からは精子を含んだ分泌液が出ていることもあるのでコンドームをつけないで女性器に挿入するのはやめましょう。
射精後は、すぐに女性器から男性器を抜きコンドームを取ってください。射精して女性器に入れたままにしておくと、コンドームと男性器の隙間が出来てしまい、そこから精液が漏れてしまう恐れがあります。

避妊の方法
コンドーム以外にも避妊の方法は色々あるので、それらの方法や特徴についてお伝えしていきますね。
ピル【経口避妊薬(けいこうひにんやく)】
ピルとは、女性側が服用することでほぼ100%の確認で避妊が成功します。ただし、婦人科で処方してもらう必要があり、毎日決まった時間に服用することを継続しなくてはなりません。また、ピルでは性感染症の予防は出来ないので、コンドームと併用することが望ましいです。
ピルには、避妊出来るだけではなく生理周期をずらすことが出来るので生理が来ては困る時に服薬する方もいらっしゃるんですよ。生理痛の緩和などの効果もあるので生理痛に悩まされている場合にも処方してもらえます。
子宮内避妊用具【避妊リング】
子宮内避妊用具とは、女性の子宮内に挿入することで避妊出来る小さな器具です。IUD【ノバT】と言われるものとIUS【ミレーナ】と言われる二種類のものがあります。
IUD【ノバT】は銅などが付加された器具を子宮内に装着することで、その器具が精子が卵子に受精するのを防ぎます。IUDは、ホルモンが付加されていないため、ピルを服用することで起こるホルモンが原因の副作用に悩まされている方でも安心して行える避妊法なのです。
IUS【ミレーナ】は、黄体ホルモンが付加されており、子宮内に装着することで子宮内の環境を変え避妊する方法です。ピル同様に生理痛の緩和などの生理による悩みも改善できます。

避妊手術
上記で紹介した避妊の方法は、主に女性主体で行うものですが、避妊手術は男性側も女性側も行うことが出来、高い避妊効果があります。手術で子宮や精子の通り道をふさぐ方法で半永久的に避妊することが可能です。
ただし、女性は避妊手術を行うと元に戻すことが難しいので、いずれかは子供を望む方にはオススメ出来ません。

まとめ
- コンドームは、間違った使い方をすると避妊の成功率が下がる。
- 正しいつけ方を意識する。
- ゴム漏れの原因は色々あり、正しい使い方をして防ぐことが出来る。
- 避妊の方法は、コンドーム以外にもある。
- 性感染症の予防は、コンドームにしか出来ない。
望まない妊娠を防ぐためにも、正しい避妊の方法を行うことは大事です。正しいコンドームの使い方をすることで、ゴム漏れしてしまう可能性を少なくしましょう。また、コンドームは性感染症の予防も出来るので、大事なパートナーを予期せぬ妊娠と性感染症から守るためにも使いましょう!