妊娠中にめまいや立ちくらみでフラッとしたり、動悸(どうき)で心臓がドキドキして息苦しくなったら、なにか病気なの?おなかの赤ちゃんに影響は?と心配で不安になりますよね。
実は、妊娠初期症状にめまい・立ちくらみ・動悸の症状もあるんです。病気じゃないとわかっても、フラッとして転んでしまったら危険だし、一人でいるときに息苦しくなったらやはり恐いと思います。
今回は妊娠初期症状のめまい・立ちくらみ・動悸について原因と対策を調査します☆
もくじ
妊娠初期症状のめまい・立ちくらみ・動悸について




妊娠初期症状のめまい・立ちくらみの原因について
妊娠初期のめまい・立ちくらみの原因の前に実際に体験した方の体験談を見てみましょう!
2人目の妊娠をしています。9週目なのですが、立ちくらみ動悸めまいがよくあります。特に夕方以降がひどいです。長時間立っているのも難しいです。
1人目が2歳前の男の子で元気いっぱいなのですが、最近身体がしんどすぎて公園にもなかなか連れて行ってあげられていません。家事もできることはしますが、最近持ち帰りの注文や配達にも頼っていて、夫や子供にすごく申し訳なく感じています。
引用 Yahoo!知恵袋(外部サイトに飛びます)
めまい・立ちくらみの症状がつらいのはもちろん、そのために家事や育児ができない罪悪感(ざいあくかん)もあって、体だけではなく精神的にきついですよね。
めまいや立ちくらみの症状は、何となくフワフワするような感じや立ち上がった時にフラッとする、目の前が真っ白になって倒れてしまうなど人によってさまざまです。妊娠初期症状のめまい・立ちくらみはどうして起こるのでしょうか?原因を見ていきましょう!
- 自律神経(じりつしんけい)の乱れ
- 貧血
- 水分不足
- 低血糖
めまい・立ちくらみの原因はこんなにあるんですね。それではひとつずつ見ていきましょう!
自律神経の乱れ
妊娠してホルモンバランスが変化すると自律神経が乱れて、平衡感覚(へいこうかんかく)を司(つかさど)る三半規管(さんはんきかん)が影響をうけたり、血圧のコントロールが不十分になって、脳に血液が届きにくくなってめまいが起こります。
自律神経は生きるために必要な生命活動をコントロールしていて、起きている時や緊張している時の交感神経と寝ている時やリラックスしている時の副交感神経に分かれます。そのバランスが乱れてしまうとさまざまな体の不調の原因となります。
体の不調だけでなく、なんとなくイライラしたり、わけもなく落ち込んだりするのも自律神経の乱れによって起こるんですよ!

貧血
妊娠すると、赤ちゃんに栄養を届けるため血液の量が増えるのですが、赤血球の増加が追い付かずに血液が薄まった状態になって貧血になります。妊婦さんの貧血を妊婦貧血と言って、全妊婦の30%~40%に発症します。
なかでも、赤ちゃんの成長のためにいつも以上に鉄分が使われることで鉄分不足になり、鉄欠乏性貧血になる妊婦さんが多いと言われています。

妊娠初期症状の貧血については妊娠初期症状の貧血は何が原因でなるの??対策はあるの??症状はある??で詳しく説明していますので、ぜひご覧になってください。
水分不足
妊娠中は、おなかの赤ちゃんに血液を送ったり、羊水を保つために水分が必要になります。また、つわりで吐いてしまったり、基礎代謝(きそたいしゃ)があがって汗をかきやすくなるため水分不足になっているんですよ。そのため脱水症状によるめまいが起こります。

低血糖
妊娠中は、おなかの赤ちゃんに栄養を送ったり、つわりで吐いてしまったり、食事をあまり摂れなかったりして低血糖状態になってめまいを起こします。

妊娠初期症状のめまい・立ちくらみの対策について
妊娠初期症状のめまい・立ちくらみの原因について見てきましたが、予防することはできるのでしょうか?対策方法を見ていきましょう!
- 規則正しい生活
- ストレスをためない
- 無理をしない
- 鉄分を摂取する
- 水分補給
- ゆっくり行動
対策方法もひとつずつ見ていきましょう!
規則正しい生活
規則正しい生活は自律神経を整(ととの)えるために大切なことなんです。朝起きて日光を浴びて、昼間は適度に体を動かします。3食きちんと食べて、夜は入浴して、睡眠はしっかりとる。言うのは簡単ですがなかなか難しいんですよね。
妊娠中は体調が思うようにならないこともあって、特に難しいと思います。あまり無理をしてしまうとストレスになるので、できる範囲でいいと思いますよ♪朝日を浴びて、朝食をきちん食べるだけでも効果はあるので、できる範囲で頑張ってみましょう!
引用 インスタグラム

自律神経が整うとさまざまな体の不調がよくなったり、なんとなくイライラしたり落ち込んだりするようなことが改善される効果もあるんですよ☆
ストレスをためない
妊娠中は体調がすぐれなかったり、いろんなことが思うようにいかなかったりしてストレスがたまりがちですよね?ストレスによってめまいや立ちくらみが起こることもあるので、なるべくストレスをためないようにしたり、解消できる方法を見つけましょう!
引用 インスタグラム


引用 インスタグラム


ただし、ハーブティーには妊娠中は飲めないものもあるので、気をつけてくださいね。
無理をしない
つわりの症状がつらい時や体調がすぐれない時も、我慢してがんばりすぎていませんか?疲労からめまいや立ちくらみを起こすこともあります。疲れたら無理をせずに休んでいいんですよ。
引用 インスタグラム

鉄分を摂取する
鉄欠乏性を予防するために鉄分をたくさん摂取しましょう。まず、鉄分を多く含む食品にはどんなものがあるのか見てみましょう。鉄分には主に動物性の食品に含まれるヘム鉄と植物性の食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があり、ヘム鉄のほうが吸収率が約5倍高いんですよ。
- レバー
- あさり
- 牛ヒレ肉
- さんま

- 干しひじき
- 切り干し大根
- 高野豆腐
- ほうれん草


非ヘム鉄はビタミンCやタンパク質を同時に摂取すると吸収率がアップします。もちろん、ヘム鉄も同じく吸収率がアップするので、鉄分を多く含む食品にはビタミンCとたんぱく質を合わせて食べるといいですね☆
引用 インスタグラム


引用 インスタグラム
食事から摂取することが難しいときは、サプリメントや機能性食品など上手に取り入れて鉄分補給をしましょう!
水分補給
妊娠中は多くの水分を必要とするため、脱水状態にならないようにこまめな水分補給が大切です。水分不足になるとめまいや立ちくらみだけでなく、血液がドロドロになったり、便秘の原因にもなります。
飲み物なら何でもいいというわけではなく、ミネラルウォーターやノンカフェインのお茶などがいいですね☆糖分がたくさん入ったジュースなどはあまりお勧めしません。スポーツドリンクも意外に糖分が含まれているので、飲みすぎには注意してください。
ゆっくり行動
急に立ち上がるとクラッとすることありますよね。立ち上がる時にゆっくり立つとめまいや立ちくらみが起こりにくくなります。朝起きるときも、急がずにゆっくり起き上がるようにしましょう。
妊娠初期症状のめまいや立ちくらみについてお話ししましたが、めまいや立ちくらみの症状はメニエール氏病や突発性難聴などの可能性もあるので、症状が重い時には、病院で受診することをおすすめします。その際は必ず妊娠中であることを病院に伝えてくださいね。
妊娠初期症状の動悸の原因について
急に心臓がドキドキして苦しくなったり、息切れがしたらそれだけでパニックに陥(おちい)りそうですよね。まずは、体験談を見てみましょう。
2歳の子供がいる主婦です。妊娠中(とくに初期の頃)とにかく心臓に負担がありしんどかったです。大きな病気も事故もした事もない普通の健康なものですが・・・。
妊娠中は動悸が酷くて胸を押さえてへたり込む事もしょっちゅうありました。心電図も二回取ったし、お医者様の診察も受けましたが全く異常はありませんでした。35歳での妊娠でしたので年齢も関係あったのかどうか・・。
そろそろもう一人子供を希望しているのですが、前回の妊娠よりもつわりが酷かったら・・心臓にまた負担が来てしまったらと考えると怖くて踏み出せません(実家遠方で頼れる人がいません)。
引用 発言小町(外部サイトに飛びます)
次の妊娠を躊躇(ちゅうちょ)してしまうほど、つらい症状だったんですね。ご実家も遠く、頼れる人がいなくて心細かったと思います。それでは妊娠初期症状の動悸の原因から見ていきましょう。
- ホルモンの影響
- 血液量が増える
- 貧血
- 肺の圧迫
- ストレス
- 張り止め薬の副作用
他の妊娠初期症状と同じくホルモンの影響やストレスの他に薬の副作用も原因となっているんですね。それでは、原因についてひとつずつ見ていきましょう!
ホルモンの影響
妊娠すると黄体ホルモンの分泌量が増えます。この黄体ホルモン、妊娠継続にはとても重要なホルモンですが、色々なところに働きかけて妊娠初期症状を引き起こすんです。動悸は黄体ホルモンが呼吸中枢に働きかけることで起こります。

血液量が増える
妊娠すると赤ちゃんにたくさんの栄養を届けるために血液の量が増えます。その量は妊娠していないときの1.3倍~1.5倍にもなるんですよ。血液量が増えると、全身に血液を送るポンプ役の心臓に負担がかかり、動悸になります。

貧血
貧血はめまい・立ちくらみだけでなく動悸の原因にもなります。赤血球に含まれるヘモグロビンが全身に酸素を送る役割をしているため、貧血になると体が酸欠の状態になります。そのため、心臓はたくさんの血液を送ろうとして負担がかかり、動悸を起こします。
血液量が増えたり、酸欠状態を解消するために心臓はかなりがんばってくれているんですね。
肺の圧迫
妊娠が進むにつれ、だんだん子宮が大きくなると、胃などの内臓と共に肺や横隔膜(おうかくまく)も圧迫されて息苦しさを感じます。

ストレス
めまい・立ちくらみと同じくストレスは動悸の原因にもなります。妊娠による体の変化にストレスを感じて、それによって起こる症状でさらにストレス・・・。悪循環(あくじゅんかん)に陥ってしまいますよね。

張り止め薬の副作用
妊娠中におなかの張りが強いと切迫流産や早産になる恐れがあるため、子宮の収縮(しゅうしゅく)を抑える張り止め薬を処方されることがあるのですが、この副作用のひとつが動悸なんです。張り止め薬の副作用は他に呼吸困難や手の震えなどがあります。
事前に副作用の説明はあると思いますが、症状がつらい時には医師に相談しましょう。

妊娠初期症状の動悸の対策について
妊娠初期の動悸の原因を見てきましたが、次は予防法などの対策についても見ていきましょう!
- 規則正しい生活
- ストレスをためない
- 無理をしない
- 鉄分を摂取する
- 足を高くして寝る
- シムス体位で寝る
規則正しい生活、ストレスをためない、無理をしない、鉄分を摂取するについてはめまい・立ちくらみのところでお話ししているので、こちらでは足を高くして寝る・シムス体位で寝るということについて見ていきましょう!
足を高くして寝る
寝るときに足の下にクッションなどを置いて足を少し高くして寝ると、心臓に戻る血流が良くなるので、動悸を予防できます。動悸が起こった時も足を高くして休むと楽になりますよ!
引用 インスタグラム
足を高くして寝るとむくみ予防にもなるのでおすすめですよ!
シムス体位で寝る
シムス体位って知ってましたか?上半身の左側を下にして、抱き枕などを使ってうつ伏せ気味に横になる寝方です。足を高くして寝づらいときは、シムス体位で寝てみてください。お腹が圧迫されず血液の循環がスムーズになるので動悸を予防したり楽になります。
引用 インスタグラム

引用 インスタグラム
抱き枕って形やかたさなどいろいろあると思うので、自分に合ったものを選びましょう!

引用 インスタグラム

まとめ
- 妊娠初期症状のめまい・立ちくらみの原因は自律神経の乱れや貧血、水分不足など
- 妊娠初期症状の動悸の原因はホルモンバランスの影響や血流量が増えることなど
- ヘム鉄と非ヘム鉄をバランスよく摂取して鉄欠乏性貧血を予防しよう
- 無理をしないでゆっくり休む
- ストレスをためないよう注意する
妊娠初期はおなかがそれほど大きくないこともあって、つわりなどがひどくないときは、今まで通りに動いてしまったりしてつい無理をしがちですよね?疲れやストレスは知らず知らずのうちにたまっていくものです。
めまい・立ちくらみ・動悸の症状が出た時は、赤ちゃんが「ママ、無理しちゃダメだよ!」っていうサインだと思ってゆっくり休んでください。
この記事を読んでくださった方がめまい・立ちくらみ・動悸の症状を予防や解消することで快適な妊娠生活を送るお手伝いができたらうれしいです。