妊娠初期には、気をつけたい感染症がいくつかあります。それらの感染症の共通点は、リンパ節の腫れです。「風邪気味なのかな?」「歯痛かな?」と思って放っておくと、怖いことになりかねません。
病院ですぐに、相談することをおすすめします。3つの感染症は、リンパ節の腫れの他にも共通する症状は多く、妊娠初期に発見することで、早期治療にもつながります。
今回は、妊娠初期症状のリンパ腫れに共通する感染症についてご紹介したいと思います!あまり聞いたことのない感染症や、ウイルスばかりですが、「知らなかった」では済まないような怖い症状ばかりなので、しっかりここで皆さんに発信していきたいと思います☆
もくじ
妊娠初期にリンパ節が腫れる理由!3つの感染症



風疹(ふうしん)

風疹は、妊娠初期の女性が気をつけなければいけない病気です。風疹の症状は重い風邪に似ている部分もありますが、風疹の特徴はリンパ節の腫れや赤いぽつぽつとした発疹(ほっしん)です。子どもの頃に発症している人もいますよね。
- リンパ節の腫れ
- 発疹 ※人によって発疹が出ない場合がある
- 発熱
- 関節痛
妊娠中の女性が風疹にかかると、お腹の赤ちゃんにさまざまな障害がでる可能性が高く、それらの障害は先天性風疹症候群と呼ばれています。主な症状は目、耳、そして心臓の症状なのです。できることなら避けたい症状ばかりですね。
この先天性風疹症候群は、妊娠週数が早ければ早いほどかかる可能性が高いため、妊娠初期の方は注意が必要です。
- 難聴
- 心疾患(しんしっかん)
- 白内障(視力低下、通常よりも光がまぶしい、物が二重に見える)
- 緑内障(視野がせまくなる)


【先天性風疹症候群】
風疹にはMRワクチンと予防注射があります。
しかし、生まれつき何度接種をしても抗体のつかない人が一定数いらっしゃいます。
妊娠初期に感染すると胎児に影響が出ます。皆でなくしましょう。#風疹風疹なくそうの会https://t.co/gtHJdOw4xu
— Drラスカル@なくそう風疹・頑張ろう献血 (@Dr_RasuKaru) 2019年6月4日
引用 ツイッター

風疹をなくそうと奮闘している、このような団体があるなんて知らなかった!もっともっと、社会全体に認知されるといいな!
トキソプラズマ症

トキソプラズマ症とは、トキソプラズマという自然界に多く見らえる原虫によって起きる感染症です。成人の20~30%が感染しているといわれています。ただ、健康な人が感染しても自然治癒され大きな病気にはなりません。私も知らない間に発症していたかもしれないということですね。
- リンパ節の腫れ※人によって異なる
- 発熱
- 頭痛
- 倦怠感(けんたいかん)
これらの症状だと「ちょっと風邪気味かもしれない」と勘違いしてしまいそうですよね。ただ、妊娠中の方がトキソプラズマ症を発症すると、お腹の赤ちゃんにさまざまな障害がかかる可能性があります。
- 精神発達障害
- てんかん
- 視力障害
- 麻痺(まひ)
これらの障害のなかでいちばん障害が出やすいのは、精神発達障害といわれています。これらの障害を防ぐためには、以下の対策が大切です。特別な対策というよりかは、日ごろから意識が大切なのですね。
- ネコの排泄物の処理には手袋を着用、手洗いを徹底する(庭仕事や畑仕事も同様)
- 火の通りが不十分な肉を食べないようにする
- 調理器具の洗浄を徹底する
普段の食事づくりや、猫ちゃんのお世話に気を配ることが大切です!決して猫ちゃんは悪くないので、お世話の時に手袋と手洗いを徹底しましょう。トキソプラズマ症は、妊娠初期よりもの妊娠後期のほうが症状が出やすいといわれています。
おなかの赤ちゃんへの感染防げ 新たな薬や検査が次々とhttps://t.co/OlK53Xy0iU#妊婦 が感染して赤ちゃんに障害が出る先天性トキソプラズマ症などの感染症で、治療薬や検査に昨年、公的医療保険が適用されました。早期治療が広がると期待されています。 pic.twitter.com/aNUxvGXAPZ
— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) 2019年5月28日
引用 ツイッター

サイトメガロウイルス感染症

サイトメガロウイルスは、世界中の至るところに存在するウイルスです。多くの人が知らずにすでに感染しており、ただ症状として発症することがあまりありません。
発症した場合の症状は、こちらです!風疹やトキソプラズマ症と似ていて、病院で診断してもらわないと区別がつきませんね。
- 首のリンパ節の腫れ
- 発熱
- 倦怠感
- のどの痛み
妊娠初期に感染した場合、10~30%の赤ちゃんにさまざまな障害がでる可能性があります。その10~30%に入りたくないですよね。だれもが健やかな体で生まれてきてほしいと思いますよね。
- 肺炎
- けいれん
- 小頭症(しょうとうしょう)
- 難聴
風疹やトキソプラズマ症の比べて、障害の度合いが重いのがわかります。何としても避けたい感染症ですが、サイトメガロウイルス感染症には、まだ実用化しているワクチンがありません。不安な方は、かかりつけの医師に相談するのがいちばんですね!
引用 YouTube
3人目の妊娠で予想外だったでしょうね。愛情の表現としてキスしていたことが感染症につながるなんて、誰も考えつかないのではないでしょうか。サイトメガロウイルス感染症の対策は、こちらです。
- おむつ交換、子どもの鼻水やよだれに触れたときは手洗いをする
- 歯ブラシを共有しない
- 子どもとキスするときは唾液の接触を避ける
- 子どものおしゃぶりを口にしない

感染症じゃない!妊娠初期のリンパ節の腫れ
リンパ節が腫れる症状は、いくつかの感染症に関係していることがわかりましたね。でも、リンパ節の腫れが必ずしも感染症だというわけではありません。それでは、感染症意外のリンパ節の腫れる理由についてご紹介します。もうすでに多くの人が経験しているかもしれませんね!
親知らず
親知らずは、妊娠する前に抜歯(ばっし)しておくことがおすすめです。なぜなら、妊娠初期では体の変化でホルモンバランスが崩れるため、歯茎が腫れて、今まで痛くなかった人でも痛みを感じてしまうことがあるのです☆

妊娠中のリンパの腫れとかシャレにならんくらいツライ(TT)免疫力落ちてるのはわかってるけど妊娠してから親知らずとか歯痛とかリンパとかマイナートラブル多すぎて
— 占い師DJラジ子/あやまんメンタル (@ega723) 2017年10月21日
引用 ツイッター

妊娠初期に気をつけることとして歯科検診をおすすめします。詳しくはこちらをご覧ください!「妊娠初期症状が来た!!気をつけることや注意する食べ物って??」妊娠初期に知っておきたい重要な情報がたくさんなので必見ですよ☆
まとめ
- 風疹は社会全体で意識を高めたい病気
- トキソプラズマ症は手洗いや普段の食生活の配慮が肝心
- サイトメガロウイルス感染症は子どもの唾液と尿が原因だった
- 妊娠初期の親知らずは避けるのは赤ちゃんへの配慮
3つの妊娠初期に避けたい感染症についてご紹介しました!どれも症状が似ていて、実際に症状がでたらどれに該当するのか、自分では判断がむずかしそうですね。
そんなときは、かかりつけの医師に相談しましょう。サイトメガロウイルス感染症は、全国的にもサイトメガロウイルスの検査をしている箇所は少ないといわれています。感染症の予防を徹底し、不安があればすぐに医師に相談することをおすすめします。
いろんな情報をみていると経験したことのある妊娠や出産でさえ、「あれは正解だったのかな?」「あれは本当はダメな行動だったのか」と私も考えさせられる情報ばかりでした!今後も皆さんに「わかりやすい!」と思ってもらえるような情報をどんどん発信していきます☆お楽しみに!