「妊娠が発覚☆しかも双子!」となると、喜びと驚きが一気に押し寄せてきますよね!お母さんのお腹の中で2つの命が育つ生命力はとても神秘的です☆
でも「どうして双子ができるの?どんなしくみになっているんだろう?」と疑問に思うことはありませんか?今回は双子が誕生するメカニズムを詳しく解説します!!
お母さんの体内では双子ができる時、受精卵が細胞分裂中に2つに分かれたり、受精卵が2つできるということが起きていたんですよ♪
妊娠☆双子ができるメカニズム
双子ができるメカニズムは2パターンあって、1つの受精卵が偶然2つに分裂して生まれるのが一卵性(いちらんせい)の双子、2つの受精卵が着床して生まれるのが二卵性(にらんせい)の双子になるのです!



双子の場合も1人の赤ちゃんと同じです!卵子と精子は「1対1」の受精卵なのに、どうして双子になるのでしょう?では、そのメカニズムを解説しますね♪
一卵性のメカニズム☆
まずは一卵性について見てみましょう♪「一卵性」の漢字が表す通り1つの受精卵がもとになっています!1つの受精卵は卵管を通って細胞分裂を繰り返してながら子宮へと移動していきますが、途中で受精卵が2つに分かれてしまうことがあるんです!


では、どのようにして2つに分かれるのかを踏み込んで見てみましょう!ここからは、細胞分裂の話なので聞き慣れない言葉も出てくると思います。ゆっくり話を進めていきますね♪

受精卵は透明な膜に包まれていて、2日目に4分割、3日目に8分割と細胞分裂を繰り返し、4日目には「桑実胚(そうじつはい)」になります。分裂していた細胞が結合してポコポコした形がくわの実に似ていることから、桑実胚と呼ばれているんですよ♪

5日目から、透明な膜が柔らかくなって桑実胚の中にお母さんの体液が入り込み空間ができてきます。この状態になったら「胚盤胞(はいばんほう)」と呼ばれるようになります!
胚盤胞の内側は「内部細胞塊(ないぶさいぼうかい)」ができるのですが、この内部細胞塊は赤ちゃんのもとになる部分なんですよ♪

そして、胚盤胞は透明な膜に包まれているのですが、この透明帯と言われる膜の内側にも「外細胞塊(がいさいぼうかい)」ができます!栄養膜とも言われるこの膜は胎盤のもとになる部分なんです!



この投稿をInstagramで見る
引用インスタグラム

この頃、双子になる奇跡の瞬間がおとずれます☆栄養膜が破ける時があるのですが、これは破けても修復します。ですが、その破けた時に内部細胞塊が2つに分裂することがあるんです!その後、栄養膜が修復した時には2つの塊ができている☆これが双子が誕生です!
1つの受精卵が成長途中で分裂するのは偶然と言われ、ホルモンバランスの乱れなどが原因と考えられていますが、正確には解明されていません。

この投稿をInstagramで見る
引用インスタグラム

「一卵性双生児はそっくり☆」なんてことを耳にしませんか?それは、もともとは1つの受精卵だったのが分裂し、同じ遺伝子を持った赤ちゃんだからなのです!血液型も性別も一緒☆だから見た目がそっくりと言われるんですね♪
二卵性のメカニズム☆
次に二卵性ですが、こちらも漢字の通り二卵性は2つの受精卵からできた赤ちゃんになります!でも、なぜ2つの受精卵ができたのでしょうか?


受精卵が2つできる理由は排卵誘発剤による影響が大きいと言われています!薬で卵巣内にある卵胞を育て成熟卵胞にすることで、複数の卵子が排卵することがあるんです♪


排卵誘発剤に限らず、自然妊娠でも二卵性双生児が生まれることがあります!双胎妊娠、双子を妊娠する確率は?一卵性と二卵性でも確立は変わる!では自然妊娠で双子を妊娠する確率が紹介されていますよ♪ぜひ読んでみてください☆
卵子と精子が1対1で受精した受精卵が、2つとも着床して誕生した双子の赤ちゃんを「二卵性双生児(にらんせいそうせいじ)」と言います!
この投稿をInstagramで見る
引用インスタグラム


二卵性双生児は、一卵性のように1つが分裂したわけではなく、それぞれの遺伝子を持っているので、性別、血液型、外見や顔も違ってきます!よく、二卵性双生児を分かりやすく説明するのに「同じ誕生日の兄弟」などと言われているんですよ♪


引用YouTube


病院では膜性診断が重要とされています!!
ここまで、双子ができるメカニズムについて見てきました!赤ちゃんの誕生は、医学的に分かっている事もあれば、双子のように「何かのきっかけで細胞が2つに分かれた」とか「偶然複数の卵子が排卵した」など、いまだに解明されていない事もあって不思議ですよね!
ただ、神秘的な誕生に嬉しく思う反面、「赤ちゃんはお腹の中で狭くないのかなぁ」「栄養はちゃんと届くのだろうか?」という心配な気持ちもあると思います。双子はお腹の中でどのように過ごすのでしょう?
双子は1つの胎盤内で一緒に成長する場合と、それぞれの胎盤の中で成長する場合があるんです!病院では赤ちゃんの発育状況を管理するために、一卵性や二卵性ではなく作られた胎盤の数で双子の赤ちゃんが無事に成長できるか判断しているんですよ♪そのことを膜性診断といいます!
膜性診断は「赤ちゃんが成長する部屋がどのように分かれているか」を見ることで、部屋の構造によるリスクを事前に把握することができるんです♪
- 二絨毛膜二羊膜双胎(にじゅうもうまくにようまくそうたい)
別々の胎盤を持っているのでリスクは低い。 - 一絨毛膜二羊膜双胎(いちじゅうもうまくにようまくそうたい)
2人の血管がお互いに繋がって血液が行ったり来たりするため、血流のバランスが悪くなるリスクがある。 - 一絨毛膜一羊膜双胎(いちじゅうもうまくいちようまくそうたい)
2人で同じ部屋を使っているため、へその緒が絡まるなどのリスクがある。
絨毛の数は胎盤の数、羊膜の数は赤ちゃんの部屋の数と捉えると分かりやすいのですが、胎盤からの栄養と安定したお部屋環境が双子の成長に大きく関わってきます!

双子が誕生するのは偶然が生んだ奇跡のようなもの☆お腹の中で2人一緒に育つにはリスクも伴ってしまいます!リスクを回避してお腹の中での成長を見守っていくことも大切なんですね!
まとめ
- 双子ができるメカニズムは、「1つの受精卵が細胞分裂中に2つに分かれたこと」と「複数の卵子が排卵してそれぞれが受精したこと」による。
- 一卵性はもとは1つの受精卵だが、栄養膜が破けた時に内部細胞塊が分裂して2つの塊ができることで双子になる。
- 二卵性は、何かのきっかけや排卵誘発剤により複数の卵子が排卵された時に受精卵が2つできることで双子になる。
- 病院で卵性ではなく膜性診断がされるのは、リスクや発育状況を管理するためである。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪双子の赤ちゃんができるメカニズムについて紹介しましたが、まだ明確には解明されていないことがある事に驚きました!
体内で思いもよらない変化が起き、妊娠すること自体も簡単ではないですが、双子ができることはもっと複雑な要因が絡んでいて本当に奇跡的☆神秘に満ち溢れていますよね!
偶然から生まれた命は、お互いそっくりだったり、または全く別の外見であったりしますが、お母さんのお腹の中で共に過ごした時間はかけがえのない宝物☆うらやましくも感じてしまう双子の特権ですね!