風疹(ふうしん)という病気は、ニュースなどでよく聞きますよね。でも、どんな病気なのかとか、なんで注意が必要なのかとか、詳しくは知らない・・・っていう人が多いのではないでしょうか。
風疹はウイルスを介(かい)する感染症で、近年、流行が問題視されています。特に妊婦さんがかかってしまったらお腹の赤ちゃんに対して重篤(じゅうとく)な症状が出てしまうことがあるので、注意が必要です。でも一体、どんな風に対策したらいいのでしょうか?
今回は、妊婦さんができる風疹の対策についてまとめてみました!
もくじ
妊婦さんができる風疹対策





妊娠すると、お腹の赤ちゃんへの影響から薬が飲めなかったりしますよね。同じように、お腹の赤ちゃんへの影響が出る可能性から、妊婦さんは風疹のワクチンを接種できません。でも、妊娠中にお母さんが風疹にかかると、赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という病気になってしまう恐れがあるのです。怖いですよね。
妊娠する前に風疹の予防接種を打っておくことが一番の対策なのですが、もし接種する前に妊娠が分かったら・・・。とても焦りそうですが、まずは落ち着いて。これからできる対策を考えてみましょう!妊娠中の風疹対策はこちらです☆
- 不要な外出を避ける
- 同居の家族に抗体検査、予防接種を打ってもらう
- マスク、手洗い、うがいをする
もしワクチン接種をしていたとしても、100%かからない、とは断言できません。ワクチン接種をしていてもしていなくても、妊娠中は風疹やその他の感染症を予防するために、心がけておいたほうがいい対策です。では紹介していきます☆
不要な外出を避ける
妊娠しても仕事を続ける場合も今はたくさんありますし、主婦だとしても買い物などで外出は避けられないですよね。でも、なるべく出なくても良いときは外出を避けるようにしましょう。
特に風疹が流行っている地域、人ごみの中などは風疹のウイルスに感染してしまう可能性が高くなります。特に赤ちゃんが先天性風疹症候群にかかる可能性が高い時期は、妊娠初期の20週ごろまでとなっています。妊娠している可能性があるなら人ごみはやめておきましょう。
風疹はいつまで予防すれば安心なのか?については妊婦さんは要注意!風疹はいつまで気を付けていれば大丈夫なの?でもまとめていますので参考にしてみてくださいね☆
同居の家族に抗体検査、予防接種を打ってもらう
同居する家族から風疹を感染されてしまう可能性があります。妊娠が分かったら、同居の家族にはできるだけ早く風疹の抗体がどれくらいあるかの検査を受けてもらい、その結果に伴(ともな)い、必要があれば予防接種を受けてもらいましょう☆
地域、自治体によって、風疹の検査が無料でできたり、ワクチン接種の助成があったりするようですので、お住まいの地域の情報をよく調べてみると良いですね。
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妊娠、出産にはお金もかかるので、風疹の検査や予防接種代の免除の制度を使えるならば、とてもありがたいですよね☆
マスク、手洗い、うがいをする
やむをえず、外出する際は、マスクを着用しましょう。風疹は飛沫(ひまつ)感染するので、くしゃみやせきなども感染の原因となります。外から帰ったら、うがい、手洗いをすることも大事なことです。習慣付けると良いですよね☆
風疹については、妊婦さんが風疹に感染してしまうと赤ちゃんに影響してしまう??でもまとめていますので参考にしてみてくださいね♪
出産後はできるだけ早く風疹の予防接種を受けよう!
妊娠中の検診など風疹の抗体が少なく、予防接種が必要だと判断された場合は、出産後すぐに風疹の予防接種を受けることを検討しておきましょう。風疹の予防接種は授乳中でも受けられます。出産後、予定が無くても妊娠の可能性はあります。
他の妊婦さんや、生まれてきた子どもに感染させてしまうのを防ぐために、風疹の予防接種をできるだけ早く受けましょう。
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こんなに健やかに産まれてきてくれるのは幸せなことですよね☆次の子の為にも速やかに予防接種を受けましょう♪


妊娠中に風疹にかかってしまったら
もし、妊娠中に自分や、家族、職場の人など身近な人が風疹に感染してしまったら・・・想像すると、とても怖いことですが、まずは焦って来院する前に事前にかかりつけのお医者さんに電話で相談しましょう。突然、来院することで他の妊婦さんに移してしまう可能性があるからです。
落ち着いて、お医者さんの指示を仰(あお)ぎましょう。ですが、基本的に、妊娠中は風疹の治療ができず経過観察となります。やはり風疹や、生まれてくる赤ちゃんの先天性風疹症候群を防ぐのは、妊娠前のワクチン接種、予防を心がけることがとても重要なのですね。
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安産祈願でおまいりのご夫婦です。神社も人がたくさん集まるところ。風疹予防の対策、しっかりしてますね☆


風疹の抗体がなかなかつきにくい人もいる?!
一般的には風疹の予防接種は1度より2度受けたほうが抗体が付きやすいと言われています。しかし、きちんと2度、風疹の予防接種を受けても中には抗体がつきにくい人がいます。抗体がつきにくい人はそもそも風疹にもかかりにくいとも言いますが、抗体が付かないのは不安ですよね。
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きちんと予防接種をしても抗体が付かない・・・本当に困った事態ですよね。
風疹が首都圏の男性を中心に流行ってるらしい。風疹になっちゃうとどうなるかはコウノドリが無料で読めるからそちらに任せるとして、予防接種を打っても打っても風疹の抗体ができない元妊婦からの切なる願いと、妊娠時の恐怖を描きました。 pic.twitter.com/s4LQ86Xkp9
— かんべみのり@書籍発売中 (@minorikambe) 2018年10月12日
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抗体が付きにくい体質の方は、妊娠中は厳重に注意して過ごさなければなりません。でも、ずっと引きこもりはストレスも溜まりますし、外出の必要がある時もあるし、なかなか難しいですよね。周りの人が風疹の予防接種を受けることで、そんな妊婦さんを守ることに繋(つな)がります。
【先天性風疹症候群】
風疹にはMRワクチンと予防注射があります。
しかし、生まれつき何度接種をしても抗体のつかない人が一定数いらっしゃいます。
妊娠初期に感染すると胎児に影響が出ます。皆でなくしましょう。#風疹風疹なくそうの会https://t.co/gtHJdOw4xu
— Drラスカル@なくそう風疹・頑張ろう献血 (@Dr_RasuKaru) August 25, 2019
引用 Twitter
みんなが風疹ワクチンを受けることで、風疹を無くし、先天性風疹症候群を無くすことに繋がります。これは、社会全体で取り組むべき課題ですね!


まとめ
- 妊娠中の風疹を予防する一番効果的な方法は、妊娠前に予防接種を受けることです。
- 風疹の検査や予防接種を受けずに妊娠してしまった場合は、不要な外出を控える、同居の家族に検査、予防接種を受けてもらう、マスクやうがい手洗いで風疹を予防しましょう。
- 社会全体で風疹を無くしていくことが、妊婦さんやお腹の赤ちゃんを風疹や先天性風疹症候群から守ることに繋がります。
子どもは宝だとよくいいますが、家族だけでなく、社会全体で、これから産まれてくる命のために風疹を防ごうという風潮にできたら素敵ですよね☆実は、2017年には厚生労働省を初め、行政、団体で「“風疹ゼロ”プロジェクト」が立ち上げられています。
未来に産まれてくる子どもを守るために、妊婦さんだけではなく、大人も子どもも予防して、風疹がゼロになる未来が来ますよう。風疹に怯(おび)えることなくお母さんが過ごせる未来がそう遠くないことを願っています。