元々潔癖(けっぺき)症な人だけでなく、妊娠が分かるといろんな感染症が気になり「過剰(かじょう)かな?」と思うほど、神経質になってしまうこともありますよね。飛沫(ひまつ)感染は電車内などでうつる可能性もあるため、人混みが怖い時期もありました・・・
そんな中でも近年特に、妊婦さんや妊娠を望む方々に強く注意喚起されている感染症が風疹です。しかし、その風疹はいつまで気を付ければ良いのでしょうか?今回は、妊婦さんはいつまで風疹に気を付けるべきなのかなどについてお話していきます☆
もくじ
妊婦さんは風疹にいつまで気を付けるべき?

リスクがあると分かっているものを避けることは当然ですが、もし風疹の予防接種を受けていなかった場合や、受けていても注意するべき場合、いつまで気を付けていれば安心出来るのかが気になりますよね。妊娠中ずっと気にしているのも、ストレスになりますよね・・・
妊娠20週目頃までは、特に注意が必要!
主に妊娠初期に注意しなければいけないんですね。この頃は妊娠初期症状もあって、体調が優(すぐ)れない方もいるので注意しなければいけない事が多く、疲れてしまいますよね・・・


先天性風疹症候群とは
そもそも、なぜ妊娠20週目頃なのかと言うと、この頃に妊婦さんが風疹ウイルスに感染してしまうと、お腹の赤ちゃんも風疹ウイルスに感染してしまい、先天性風疹症候群になる可能性が高いからと言われています。
- 難聴
- 心疾患(しんしっかん)
- 白内障
- 体や心の発達の遅れなど
こうした症状が、赤ちゃんに見られることを先天性風疹症候群と言います。この先天性風疹症候群が起こる確率は、風疹にかかった時期によって違いがあり、妊娠週数が早ければ早いほど確率は高くなると言われています。つい「自分は大丈夫」と思いがちですが、お腹の赤ちゃんにまで影響があると思うとそんな風に思えなくなりますよね。
- 妊娠3週目頃まで:50%以上
- 妊娠4週目~7週目:35%
- 妊娠8週目~11週目:18%
- 妊娠12週目~15週目:8%
引用感染症週報 厚生省/国立感染症研究所(外部サイトへ飛びます)
妊娠3週目までの場合にかかる可能性が50%以上と言うのは、すごく高い確率ですよね。もちろん予防や対策をされている方が多いとは思いますが、健康で元気な赤ちゃんを産むために時期毎に流行しやすい感染症の情報に敏感でいなければいけませんね☆
私の父親は小児科で医師にワクチンを打つことを薦められました
母は「うちの子は男の子なのに必要なんですか」と聞いたら
「お嫁さんに感染させることを防げます」
母は納得して自費でワクチンを打ちました
おかげで、私は無事に生まれた\(^o^)/
#ガッテン #先天性風疹症候群— 菜子 (@nako2013) 2019年7月10日
引用Twitter

もしも妊娠中に風疹に感染してしまったら

風疹は体の中に風疹ウイルスの抗体があれば、ウイルスの増殖を防ぐことが出来ます。妊娠前に予防接種を受けることで抗体を得られますが、注射が苦手な方にとっては辛いかもしれませんね・・・
予防接種は2回受けることを推奨されており、これは1回では抗体が出来なかったり、抗体の値が低い場合があるためです。抗体が出来る割合は1回の予防接種で約95%、2回の予防接種で約99%と言われています。万が一に備えて、2回受けている方が安心なんですね♪
しかし、もしも風疹にかかってしまったらどうしたら良いのでしょうか・・・
風疹とは
もうすでにどういった症状が出るかご存知の方も多いかと思いますが、簡単に風疹についてお話します☆
- 約2~3週間の潜伏(せんぷく)期間
- 1週間前後症状が続く
- 症状:倦怠(けんたい)感、発疹(ほっしん)、関節痛、首回りのリンパ節の腫れ
- 感染ルート:飛沫感染、人から人へ感染する
風疹は通常、子どもの場合あまり重くならない病気ですが、まれに脳炎などの合併症を起こすことがあり軽く見てはいけない病気です。大人が感染した場合、子どもに比べ発熱などの症状が長期化しやすいと言われており、中には仕事を一週間以上休まなければいけないほどになる場合もあると言われています。
仕事を一週間も休めないよ・・・なんて方もいるかと思いますが、人へと感染するだけでなく関節痛が酷いと動く事すらままならない状態になるため、あらかじめ予防接種を受けるなどの予防も大切ですね!
風疹には特別な治療方法がないため、ウイルスが体外に排出されるまでの間、咳や鼻水が酷ければ和らげるといった対処療法しかありません。じっとすることが苦手な子どもや、仕事や家事に追われる大人どちらにとっても辛い症状ですね・・・
引用YouTube

妊娠初期症状☆リンパ節の腫れに共通する怖い感染症を調査!!では、風疹以外にも妊娠初期に気を付けたい感染症についてお話しています♪ぜひ合わせてご覧ください☆
妊婦さんが風疹にかかったら
もし妊婦さんが風疹にかかってしまったら・・・考えたくなくても、知っておかなければもしもの時にどう対処するべきか分かりませんよね。先ほどもお話した通り、特別な治療方法がないため赤ちゃんの症状に応じた治療を行うしかないのです。
- 妊婦さん自身は、重症になることは少ないと言われている
- 難聴が見つかった場合、補聴器の使用や人工内耳(ないじ)手術などを行う
- 白内障の場合は眼科治療や成長を待って手術を行う
- 心疾患の場合は薬による治療や外科手術を行う
あまり強い症状が妊婦さんには出ないと言っても、お腹の赤ちゃんはとても大きな影響を受けます。治療に関しても、こうした対処療法しかないため予防することが重要なんですね・・・
風疹の抗体検査
まずは、ご自身が風疹の予防接種を過去に受けているかどうかを調べることが大切です☆もし母子手帳が残っていれば、母子手帳を確認して2回受けていれば安心ですね♪もし母子手帳がなく、過去に受けたかどうかわからない場合は、病院で風疹の抗体検査を受けることが出来ます。


また、風疹の抗体検査は各自治体によって無料で受けることが出来る可能性があります!まずは、母子手帳を探してみてなければお住まいの自治体の保健所に問い合わせてみると良いですね♪こうした費用の助成があると助かりますね。
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引用インスタグラム

風疹の予防接種
もし風疹の予防接種を受ける場合、あらかじめ1ヶ月避妊した後に受けることが理想的で、予防接種後は2ヶ月の避妊が必要です。すでに妊娠されている方は、風疹の予防接種を受けることが出来ないので注意してください。
もし妊婦健診の血液検査で風疹にかかりやすいと診断された方は、極力風疹にかからないように人混みを避けたり、ご主人だけでなく周囲の方たちに抗体検査を受けてもらうようにお願いしてください。そして、赤ちゃんが生まれたら風疹の予防接種を受けるようにしましょう!

まとめ
- 妊婦さんが風疹に特に注意するべき時期は、妊娠20週目頃まで
- 妊婦さんが風疹にかかると、お腹の赤ちゃんにも感染し障害を持って生まれてくる可能性がある
- 風疹に特別な治療法はない
- 赤ちゃんが先天性風疹症候群になった場合も、対処療法しかない
- 妊娠前に必ず風疹の予防接種を受けることが大切
感染症だけでなく、妊娠初期症状などもつい「まさか自分が」「私(僕)は大丈夫」と思いがちですが、もしもお腹の赤ちゃんが先天性風疹症候群になってしまったらどうでしょうか?きっと後悔してしまうと思います。
何事も予防や対策を取ることは大切です!健康で元気な赤ちゃんを産み育てるためにも、ママだけでなくパパも一緒に抗体検査と予防接種を行いましょう♪少しでもこの記事があなたのお役に立てば、幸いです☆