これから生まれてくる赤ちゃんや、日々の生活のためにもお金は大事ですよね。しかし、妊婦(にんぷ)さんが無理しながら仕事を続けていると、お腹の中の赤ちゃんはどんな状態になってしまうのか気になります・・・。
妊娠(にんしん)中に仕事をしていると、立ち眩(くら)みが起きたり、お腹が張るなど様々なトラブルが起こりがちです。無理をしすぎるとすぐに体調に影響が出る妊娠中は、色んなことに気を付けなければ大変なことになってしまいます。
そのため、今回は誰にでも起こる可能性がある『切迫(せっぱく)流産』についてまとめてみました。無事に赤ちゃんを産んであげるためにもどんな仕事だと切迫流産になりやすいのか、そして、仕事中に何に気を付けていけばいいのかを見ていきましょう!
もくじ
切迫流産とは

切迫流産とは、『流産になりかけている』ということです。症状で言うと『性器からの出血』や『腹痛』を伴い、出血の量が多くそこに強い腹痛も追加されると流産のリスクが高まっていくため、場合によっては入院になるケースもあるんですよ。
少量の出血で腹痛がなければ、自宅で安静にして過ごすことで90%以上の方は正常に戻ると言われています。そのため、妊婦検診などでお医者さんから切迫流産だと言われた方は安静第一!自宅で家族に協力してもらいながらなるべく動かないように心掛けましょう。


切迫流産で控えるべきこと
切迫流産と診断された場合、仕事や運動はもちろんのこと、家事やお風呂などもできるだけ控えるようにしましょう。切迫流産の一番の薬は『安静』ですので、できるだけ布団などに横になって過ごすといいですね!
「毎日お風呂に入れなくて気持ち悪い・・・。」と感じるママも多いですよね。しかし、切迫流産の症状によっては、シャワーやタオルで体を拭いたりすることもできますので、自分はどこまでなら大丈夫なのかお医者さんに相談してみましょう♪


流産の原因になりやすい仕事とは
妊娠前と比べると妊婦さんの体は、ホルモンバランスが乱れやすくなっているので疲れを感じやすくなっています。そのため、妊娠中に仕事を続ける際には、気を付けないといけないことがあるんですよ。

立ち仕事

立ち仕事がどんな影響を与えるのかというと、妊婦さんは赤ちゃんに酸素や栄養を送るために貧血(ひんけつ)になりがち。そのため、妊娠前は貧血になったことがない方でも妊娠中となるとそうはいきません。
貧血になることで立ち眩(くら)みが起き、転倒してしまうこともあります。流産の原因になる!?お腹に衝撃を受けるとどうなるの?母体への影響は?では、転倒してしまった場合赤ちゃんにとってどんなことがおこるのか、詳しく載せていますのでぜひ参考にしてみてください!

座りっぱなしになる仕事
事務などに多いずっと座りっぱなしで過ごす仕事は、お母さんの体重で子宮が圧迫されてしまい、赤ちゃんが苦しい状態になってしまいます。切迫流産の原因で子宮の中に血の塊(かたまり)ができてしまう【絨毛膜下血種(じゅうもうまくかけっしゅ)】の原因にもなりかねません。

重い物を持つ仕事
妊娠中に重たいものを持つとお腹に力が入ってしまうので、お腹が張りやすくなってしまいます。お腹が張る=子宮が収縮(しゅうしゅく)している証拠ですので、気を付けなければいけません。この状態のままでいると、赤ちゃんに充分な栄養が届かなくなってしまうので注意が必要です。

切迫流産を防ぐ!疲れたと感じる前に一休み
切迫流産になってしまうと、働くこと以前に家事や育児もできなくなってしまうので無理は禁物!疲れたと感じる前にちょっとだけ休憩を挟むようにしましょう。
しかし、妊娠初期の場合、流産してしまう可能性があることから一般的には安定期まで周囲に報告しないことが多いですよね。しかし一番優先すべきはお腹の中の赤ちゃんであるということ。
そのため「妊娠した」という報告を上司にだけ打ち明け、仕事に支障をきたさないよう、赤ちゃんやママ自身のためにどうすれば一番いいのか今から考えていかなくてはいけないですね!

まとめ
- 切迫流産は流産になりかけているということ。
- 切迫流産と診断されたら、トイレ以外は寝たきりがベスト!
- 立ち仕事では貧血の影響で立ち眩みがおこることがある。
- 座り仕事は子宮が圧迫されてしまう。
- 重いものを持つ仕事はお腹が張りやすくなってしまう。
- 赤ちゃんを優先して考えた場合、職場との連携が大切。
切迫流産は妊婦さんの過ごし方次第で、無事に出産までたどり着ける可能性が高いので、赤ちゃんのためにも臨月(りんげつ)まで安静に過ごすことを心掛けましょう。
安静中は動けないことがかなりのストレスになるのですが、家族みんなで協力しながら妊娠中に家族の絆(きずな)を深めるチャンスです!お医者さんに「もう大丈夫だよ。」と言ってもらえるその日まで、赤ちゃんのためにも今はゆったりと過ごしてくださいね!