妊婦(にんぷ)さんにとって、お腹の中の赤ちゃんはかけがえのない存在!10ヶ月以上もの長い期間をまさに一心同体で過ごしていく中で、出産まで待ち遠しい!と感じる反面、様々なトラブルに不安になることもありますよね。
妊娠(にんしん)中のトラブルの中でも、『流産』という言葉には敏感(びんかん)になってしまう方も多いはず。そして妊婦さんにとって『出血』や『腹痛』は赤ちゃんのことを想うと、とても心配になる要素としてあげられます。
そのため、今回はその心配を取り除けるように、妊娠中の出血や腹痛についてまとめてみました。それでは早速、流産とは一体なんなのか、そして、流産の兆候(ちょうこう)となる出血や腹痛とはどうして起こるのかを詳しくみていきましょう!
妊娠初期に起こる流産
妊娠初期に起こる流産の6割~7割は、胎児(たいじ)の染色体(せんしょくたい)異常が原因とされており、妊娠11週頃までに起こる大体の流産は、胎児側の原因か、遺伝性疾患(しっかん)、そして先天性異常によって起こります。

妊娠中にはこれからの出産に備えて黄体ホルモンが増加し、腰回りの筋肉や関節がゆるんでいくため腰痛が起こりやすくなります。そのため、腰痛が流産の兆候とは言えないのですが、出血や下腹部の痛みを一緒に感じる場合は注意が必要になってくるのです。
初期の流産をもっと詳しく知りたい方は、妊娠初期症状があっても絶対に妊娠を継続するとは限らない??安静に?!を参考にしてくださいね!
妊娠初期の出血と腹痛
妊娠中は生理が止まるので、出血とは無縁!と思いきや、妊娠中でも出血することがあり、流産の兆候となることもあるので注意が必要です。


初期に出血や腹痛がある場合には『切迫(せっぱく)流産』とされます。また、流産予防として使用されることの多い止血(しけつ)剤や、子宮収縮抑制(しゅうしゅくよくせい)剤を服用してもこの時期の流産は予防することができないのです。



妊娠が確定していて多量の出血+腹痛を伴う場合には、残念ながら流産がすでに始まっていることがあります。また、子宮の中に赤ちゃんが入った袋である胎嚢(たいのう)がまだ確認されていない場合、子宮外妊娠の可能性があるので、出血と腹痛がある場合は産婦人科を受診しましょう!
妊娠中期に起こる流産


妊娠中期の出血と腹痛
初期の頃にはそんなに珍しくない出血や腹痛ですが、中期に差し掛かる頃には出血することはあまりありません。そのため、出血や腹痛がある場合、何かしらの問題が起こっているサインとなります。もしも出血が見られたときには以下のことをお医者さんに伝えましょう!
- いつ出血したのか、どれぐらいの量なのか、血に異物が混ざっているか
- 腹痛があるか、お腹が張っているか
- 吐き気、貧血、発熱の有無


中期の出血の原因として『前置胎盤(ぜんちたいばん)』や『切迫早産(そうざん)/流産』などがあげられます。そのため、この時期の出血について自己判断はママやお腹の中の赤ちゃんにとって良くありません・・・。必ずかかりつけの産婦人科の指示を受けましょう!
中期の流産について、流産について解説!!妊娠中期に症状なしで起こることはあるの??では原因も詳しく載せていますので、参考にしながら中期を安心して過ごしましょう!
妊娠後期の出血と腹痛


妊娠後期の腹痛
後期はお腹の張りを多く感じる時期でもあります。中期ではこのお腹の張りに気を付ければいけませんでしたが、後期になると出産に備えて、赤ちゃんが出てくる子宮口を少しずつ柔らかくするための『前駆陣痛(ぜんくじんつう)』が起こる場合もあるのです。

- 便秘
- 長時間の立ちっぱなし、歩きっぱなし
- 乳首への刺激
- 性行為
前駆陣痛の他にもお腹が張ってしまう原因にこの4つがあげられます。運動不足や体重増加を避けるために体を動かすことも大事ですが、歩きすぎたりしないように気を付けましょうね!

妊娠後期の出血
臨月が近づいてくると、おりものに血が混ざってでてくる『おしるし』と呼ばれる現象が起こる場合があるのです。しかし、妊婦さん全員に起こるものではなく、おしるしがなかったという方もよくいらっしゃいます。


しかし、この時期に大きな血の塊や、生理の血の多い日ぐらいの出血がみられたり、だらだらと止まらない出血の場合には注意が必要です!出血の原因として『前置胎盤』や『常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)』の可能性があげられます。
妊娠中のママは我慢の連続、その上こんなにたくさん注意しなくてはいけないことがあると、何をするにしても慎重になってしまいますよね・・・。しかし、赤ちゃんはママのおかげで大きくなれます!毎日頑張っているあなたにとって素敵なマタニティライフになりますように。
まとめ
- 妊娠初期の流産は予防することができない
- 妊娠中期はお腹の張りに注意!
- 妊娠後期の出血は『おしるし』の可能性がある
妊娠したからには流産してしまうことなんて考えたくはないですよね・・・。しかし、流産についての知識を深めることで、予防できるかもしれない!ということを覚えておいていただきたいです。
妊娠中はつわりがあったり、お腹が大きくなっていったり、日々ママの身体は変化していき、我慢しなければいけないことばかり・・・。しかし、きっとこれから生まれてくる赤ちゃんは、かけがえのない存在となり家族を笑顔にしてくれるでしょう♪
流産を完璧に予防する方法はありませんが、赤ちゃんを守るために今回の記事を参考にしながら、家族で協力しマタニティライフを過ごしてくださいね!