流産してしまった時に、すぐに次の妊娠を考えられるような気持ちの余裕ってないですよね?しかし、いずれかは子供が欲しいと望むならそのための準備などは大事なことですよね。その大事な準備として基礎体温を把握することも大切なんですよ♪
ですが、流産後は基礎体温が安定せずガタガタになってしまうそうです。今回はなぜ流産後に基礎体温がガタガタしてしまうのか紹介していきます。

もくじ
基礎体温について
基礎体温とは生きていく上で必要最低限のエネルギーの基礎代謝(きそたいしゃ)だけを反映した体温のことで、寝起きすぐの一番安静な状態だと正確に近い基礎体温を測ることが出来ます。
女性の基礎体温は体温が低い期間の低温期(ていおんき)と高い期間の高温期(こうおんき)が生理周期によって起こるのですが、低温期から高温期に移り変わる数日の間は排卵(はいらん)が起こり妊娠しやすいのです。
基礎体温を測り記録をつけることで、妊娠しやすい日を知ることが出来るので妊活をする上でとても大事ですね。


基礎体温を測る際の注意点
出来るだけ正確に近い基礎体温を測るのに大事な注意点があるのでお伝えしていきますね。
- 起きてすぐに、体を動かさず布団の中で測る。
- 毎日なるべく同じ時間に測る。
- 婦人体温計を使う。
基礎体温は体が一番安静な時に、正確に近く測ることができるのです♪そのためなるべく起きてすぐ測ったり、毎日同じ時間に測ることでより正確に記録をつけることが出来ます!
低温期と高温期の体温の差は0.3~0.6度ほどしかないため通常の体温計では細かい変化が分かりづらいので、0.01℃単位で測ることが出来る基礎体温を測るのに特化した婦人体温計の使用をお勧めします。

流産後に基礎体温がガタガタする原因は?
流産後は精神的なダメージに加え体内のホルモンバランスも大きく変わるので、しばらくは基礎体温がガタガタして安定しないのは珍しいことではないのです!また、流産の種類によっても基礎体温が安定しにくいようです。
完全流産の場合はしばらくは基礎体温が安定しなくても体調の回復と共に安定していきますが、稽留(けいりゅう)流産や不全流産の場合は子宮内に残る内容物によってホルモンが分泌されるので基礎体温は改善していきません。
ガタガタのパターンによって原因が違う
基礎体温は低温期と高温期に分かれているのですが、ガタガタの違いによって原因が異なるのです!次にそれぞれの原因について紹介していきますので、ぜひご自身がつけた記録と照らし合わせてみてくださいね♪
全体的にガタガタしている
低温期と高温期に分かれているのに、毎日の基礎体温の変動が激しく不安定なタイプがこのパターンに当てはまります。このタイプは、ストレスや疲労による自律神経の乱れが原因となっている場合が多いです。
無排卵の可能性は低く、ストレスの軽減や体質改善に努めれば早期に安定していきますよ。
高温期が安定しない
高温期が短かったり、高温期に入っても体温が上がったり下がったりと安定しないタイプがこのパターンです。
高温期が起こる原因は排卵後にプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが分泌されるのですが、これには体温を上げる作用があり、その作用により高温期が起こるのです。このプロゲステロンの分泌が少ないと高温期が安定しません。
この場合、黄体機能不全(おうたいきのうふぜん)いうプロゲステロンを分泌する黄体が上手く機能していない病気が考えられます。この病気は、不妊や流産に大いに関係があるので治療を行いましょう。
低温期と高温期にはっきり分かれない
本来なら高温期に入り基礎体温が上がる時期になってもあまり上がらず低温期と高温期にはっきり分かれないのがこのパターンなのですが、この場合は排卵していないことがほとんどです。
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいしょうこうぐん)という十分に発育していない卵胞(らんほう)が卵巣(らんそう)の中に溜(た)まってしまう病気の可能性があります。この病気も不妊に大いに関係があるので治療を行いましょう。


流産の種類や手術については、流産してしまった場合の手術の費用はどのくらい?保険はきくの?で詳しく説明しているのでぜひご覧くださいね。
基礎体温が安定しない時の対処法
基礎体温が安定しない原因によって対処法は異なりますが、日常生活の中で意識し行動することで改善できる可能性もあるのです。しかし、黄体機能や多嚢胞性卵巣症候群が疑われる場合は治療を行うことが第一ですよ。

ストレスを解消する
基礎体温が安定しない要因の一つにストレスがあげられ、ストレスが多いと体に様々な不調が現れてしまうのです。自分なりのストレス解消法を見つけ上手にストレスを発散しましょう!
歌を歌ったり、読書や映画鑑賞したり、美味しいものを食べたり、家族や友人などと話したりなどがオススメですよ!
冷えを改善する
体の冷えも体の不調の原因となり、体が冷えていると血流が滞り卵巣や子宮にも十分な血液が行き渡らず、機能が低下し生理不順が起こる可能性があります。
冷えを改善するために簡潔にお伝えしすると、とにかく体を温めることです!具体的な方法としては温かい食べ物や飲み物で体の中から温めたり、湯船にゆっくり使って体の芯から温めたりするのが良いですよ。
基礎代謝を上げる
冷えを改善することと似ていると感じるかと思いますが、基礎代謝を上げることでまた別の体の変化が生じます。基礎代謝とは、心拍や呼吸・体温の維持などで使われるエネルギーのことで基礎代謝が低下すると痩(や)せにくくなったりします。
基礎代謝を上げると太りにくくなるだけでなく、疲れにくくなるなどの体質の変化が見られます。基礎代謝を上げるのに効果的なのは運動なのですが、流産後は激しい運動は避けウォーキングなどが良いでしょう。決して無理をせずご自身の体調と相談してくださいね。
自律神経を整える
自律神経は生体機能をコントロールしており大事な役割をしているので、自律神経を整えることでホルモンの分泌の乱れが改善されます。自律神経はストレスで乱れてしまう場合もあるので、先ほど述べましたがストレスを軽減するのはとても大事なことと言えますね。
自律神経を整える具体的な方法は、規則正しく栄養バランスのある食生活を心がけたり湯船に浸かることが大事です。
漢方薬を服用する
漢方薬は、体質改善のために利用されることが多いですよね。長期的な服用が大事ですが基礎体温の改善にも期待できるのです。
基礎体温を整える効果の漢方薬もあるので、かかりつけの婦人科や漢方薬専門の薬局などで自分の体質にあったものを処方してもらうと良いでしょう。
まとめ
- 基礎体温を測り、きちんと記録をつける。
- パターンによって、基礎体温が安定しない原因が違う。
- 病気が疑われる場合は、必ず病院を受診する。
- 対処法で紹介したことを心がける。
子供を望むなら、基礎体温を測り記録をすることは大事なことです。ですが、基礎体温が不安定でも必ずしも妊娠できないわけではありません。しかし、基礎体温を整えることで確率は上がるので日常で出来ることを行い必要ならば治療をしましょう!