妊娠しても時として流産になってしまうことがあり、妊娠した女性の約15%の確率で起こります。これは決して他人事ではない数字であり、自分の身にも起こり得る身近な出来事です。
「そんなに高い確率で流産するなんて知らなかった!」という人が多いようですが、そんな中、流産した後は妊娠しやすいという説があるのをご存知でしょうか?これは意外に感じるかもしれませんが、流産した後にも希望を感じるポイントはちゃんとあるのです。
「今回は縁が無かったから、私は子供を産めないのでは?」と不安にならず、流産の経験がない方も、前もって知識をつけておくことで、万が一の時に心と身の回りの準備ができます。自分には関係ないと思わずに、ぜひ一緒に勉強しておきましょう!
もくじ
流産しても落ち込みすぎないで!ポジティブな側面を紹介!

流産について色々なお医者さんやクリニックで解説がありますが、中でもポジティブな物をまとめてみました。前提として、赤ちゃんがなんらかの理由を持って流産という結果になってしまうことが殆(ほとん)どなので、お母さんが自分を責める必要はないのです。

子宮がキレイになっている
流産によって、子宮内の残留物(ざんりゅうぶつ)がなくなり、子宮がキレイになるので妊娠しやすくなる、という見方ができます。流産すると、主に自然排出(はいしゅつ)を待つか、手術をして子宮をキレイにするのですが、つまり、リセットされた状態になるんです!

妊娠できる体の証拠になる
流産したという事実は、見方を変えれば、受精卵(じゅせいらん)や着床(ちゃくしょう)には問題がない証明でもあります。妊娠を希望している方にとって、第一段階の『妊娠できる体かどうか』をクリアしたことになるんです!
また、流産を防ごうという考えも違うと説明しているクリニックもあります。流産は自然的にどうしてもある一定の確率で発生してしまうものであり、私たちには防ぎようの無いことなんですね。


流産後ショックで会社を辞めてしまった! 気持ちを切り替える方法とは?の記事では、具体的な気分転換の方法などをまとめてあります。一人で抱えすぎずに、できそうなことから1つずつ試してみましょう。
原因のほとんどは、お母さんにはない!
流産後の検診などでもお医者さんから説明があると思いますが、流産する多くの原因は赤ちゃん側の遺伝子異常などによるもので、母体であるお母さんに原因があるわけではありません。
「あの時重いものを持ったから?」「仕事が忙しかったストレスでもしかしたら・・・。」「お酒や生物をあの時食べちゃった!」など考えれば考えるほど自分の責任と考えてしまいますよね。流産したほとんどの女性が流産後、自分を責めてしまうそうです。


妊娠しやすくなる方法
流産という大きなターニングポイントを迎えたら、次に向けてできることを確認しておきましょう。これをすることで確実に妊娠する、出産できるということではありませんが、実践することで体調が良くなり、明るい気持ちで妊活に向き合えます。
冷えをなくす
女性の大敵(たいてき)の冷えは、妊娠のしやすさや赤ちゃんの健康にも影響します。冷えると血行が悪くなり、卵巣(らんそう)に酸素や栄養が届きにくくなることで、卵巣機能の低下につながってしまうんです。
また、冷えは万病(まんびょう)のもとと言われ、妊娠や赤ちゃんへの影響だけでなくさまざまな心疾患(しんしっかん)の原因にもなり得ます。そのまま放っておくと想像以上に大きな病気になってしまうことも!この機会に冷えをなくせば一石二鳥ですね♪
人間の約6割の熱を運んでいるため、冷えをなくすには筋肉をつけることが一番です。特に女性は筋肉量が少ないので冷えやすい傾向(けいこう)にあるようです。日々の生活に運動や筋トレを取り入れて、血行を良くする様に意識してみましょう!
ストレスをなくす
ストレスは、女性ホルモンの天敵です!脳の視床下部(ししょうかぶ)や脳下垂体(のうかすいたい)はストレスに非常に弱いため、ホルモンバランスに大きく影響を及(およ)ぼします。ストレスが溜まると良いことは1つもありません。
そんな時のために、自分にぴったりのストレス解消法を見つけておきましょう。特におすすめなのは運動をするなどして解消する方法です。ただし、妊娠している場合は、必ずかかりつけの医師に相談の上、できる範囲のメニューを考えてもらいましょう。

ストレスは妊婦だけではなく、日頃から美容や健康の負担になるので、まだ妊娠をしていない人も普段からストレスが溜まる前に解消する習慣をつけておくと良いかもしれません。いろいろ試してみましょう!
バランスの良い食事を心がける
毎日の食事をバランスよく取るのはもちろんですが、特に妊娠を希望している人には知っておいてほしい栄養素が「葉酸」「鉄」「カルシウム」です。また、野菜は1日350g以上取れるのが望ましいそうです。
厚生労働省では、通常の食事に加え、1日0.4mgの葉酸を補えるようにすると良いとも説明しています。これはアボカド1.5個分だそうで、毎日食べるのはなかなか大変ですよね。

今は足りない分をサプリメントで簡単に補うことができちゃいます!従来の水と一緒に飲み込むタイプや、キャンディになっているタイプ、ラムネのように噛んで食べられるタブレットタイプなどもあるので、自分に合ったタイプを探してみてくださいね♪
まとめ
- 流産後は子宮内がきれいになっているため、妊娠しやすい
- 流産をしたということは、受精・着床に問題がないという、妊娠できる体の証拠になる
- 遺伝子異常による流産がほとんであるため、自分を責めすぎなくて良い
- 気分転換や休息をとって、必要ならば助けを借り、落ち込みすぎないことが重要
- 妊娠しやすい体になるためには、冷やさない、ストレスをためない、食事に気を使うと良い
流産してしまっても、妊娠しやすくなる場合もあることがわかりました。悲しくても、落ち込みすぎず、次に向けて行動を起こすことが重要です。
また、体に異変がある場合などは迷わずかかりつけの病院で受診をしましょう。落ち込みすぎるストレスこそ、心や体に悪影響です。少し休憩をして、また一歩ずつ前を向けるようになりますように!