流産による精神的なショックから、なかなか抜け出せず思い悩んで夜も眠れないというあなた。お酒を飲んで少しでも気持ちを紛(まぎ)らわせたい!そんな悲しい気持ちは痛いほどわかります。お酒が好きなら、流産を機に絶(た)っていたお酒を久しぶりに飲みたいという方もいるでしょう。
でも手術後だし大丈夫かしら?いつ頃からお酒を飲んでも大丈夫なの?飲酒による体の影響はないか?など不安な思いもあると思います。そこで流産の手術後はいつから飲酒をしても問題ないかを調べましたので、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
手術後の飲酒で気を付けなければいけない3つのこと
手術をした後の飲酒は、出血が完全に止まってからお酒を飲むぶんには問題ありません。ただし飲酒によって症状が悪化することもありますのでお伝えしていきますね。
出血することがある
手術後、傷が完全に治っていない状態で飲酒をすると、血管が広がり血流が多くなって傷口から出血することがあります。特にお酒を飲むと顔が赤くなる体質の方は、血管が広がりやすい傾向(けいこう)にあるので注意が必要ですね。
痛みが増してしまう
痛みが治まっていても血管が広がり血流が多くなることによって炎症が起きてしまい、その部分の痛みが増してしまうことがあるのです。特に手術後は体力の低下と共に、内臓機能である肝機能(かんきのう)も弱まることから痛みが出る場合があります。そんな時はお酒を控えておきましょう。
酔いが早く回る
しばらくお酒を止めていたことも関係していますが、手術により体力が落ちている状態ですので、普段通りの飲酒をしてしまうと、思っていた以上に酔ってしまい、転倒などして思わぬケガにつながってしまいます。まずは少量の飲酒から体を慣らしていってあげてくださいね。


精神的に落ち込んだ時の対処法
流産を経験すると一人で思い悩みお酒を飲みすぎてしまったり、ひどい場合はうつ病になってしまうケースもあります。気分転換は本当に大切なので対処法を紹介していきますね。
信頼できる友人に話を聞いてもらう
大きな声で笑う
映画やドラマ、アニメなどで思いっきり泣く
紙に書きだす
軽い運動をする
1つづつ見ていきましょう。
信頼できる友人に話を聞いてもらう
とにかく自分の気持ちを聞いてもらいましょう。この場合はご主人などの男性よりも女性に聞いてもらうほうが効果があるといわれています。コミュニケーションは男性より女性のほうが上手ですよね。同性だからわかりあえる部分もたくさんあると思います。

大きな声で笑う
悲しい気持ちになったときや、落ち込んだ時にちょっとしたことででも笑うと、気持ちが楽になったりすることってありませんか?大きな声で思いっきり笑うと、胸につかえていたものが軽くなりますよ。好きなお笑い芸人でも見てリフレッシュしましょう!
映画やドラマ、アニメなどで思いっきり泣く
笑うのとは逆療法ですね。今まで見た映画やドラマ、アニメなどで泣いた記憶はありませんか?泣いた後って、不思議と心がスッキリするんです。ちなみに私の知り合いは、昔『フランダースの犬』を見て大号泣していました。思いっきり泣いて、くもった心を洗い流しましょう!
紙に書きだす
まずは騙(だま)されたと思って、自分の気持ちをひたすら紙に書いてみてください。誰かに見せるわけではないので、汚い言葉もOKです。
無意識に出てきた言葉を書き続けていくと自分でも気づかなかった感情が言葉に表されて、人に話を聞いてもらった時のようにすっきりしますよ。まわりに友人がいない環境や、時間と場所を選ばないのがいいですね。
軽い運動をする
朝に軽く歩くだけでも気分転換できますよ。普段歩きなれた道でも、ゆっくり草木や花を見たり、鳥のさえずりを聞いてみたりすると同じ道とは思えないほどの発見があると思います。ウォーキングは身体にも負担がかからないのでおすすめです。

妊娠中による飲酒の注意点
飲酒は流産の手術後だけでなく、妊娠中も気をつけなくてはいけません。妊婦さんが食べたもの、飲んだものは胎盤(たいばん)を通じて赤ちゃんに栄養が届きますが、飲酒をするとダイレクトに赤ちゃんが影響を受けてしまいます。
アルコールによる胎児(たいじ)の影響
低身長・低体重などの発達障害や知能障害、精神発達の遅れ
顔面の形成不全などの『胎児性アルコール症候群』
胎児性アルコール症候群には治療法がなく、大人になってからの精神疾患につながる可能性もあります。また、流産や早産の原因になることもわかっているので気をつけましょう。
妊娠中の飲食については、流産する原因は食べ物にある?妊婦さんが食べてはいけない食材では?でアルコール以外にも食べ物で気をつけなければいけないものを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


まとめ
- 手術後の飲酒では症状を悪化させてしまうことがある
- 精神的に落ち込んだ時は、自分に合った対処法で元気を出す
- 妊娠がわかった時点で、お酒は止める
流産をして精神的に落ち込み、手術をして痛い思いや体を自由に動かせないとなるとストレスも溜まってしまい、お酒の量が増えて必要以上に飲みすぎてしまうこともあると思います。
しかし次には待望の赤ちゃんと出会えるかもしれません。大切な身体を壊さないためにも適切なストレス発散をして、ご自身の健康と元気な赤ちゃんに出会えることを祈っています!