妊娠(にんしん)がわかった後、つわりは不安の1つですよね。つわりが始まると、吐き気が起きて食欲がなくなり、起きているだけで辛い状態が続くことがあります。ホルモンの影響でどれだけ寝ても眠気が襲って来たり、ちょっとしたことでイライラしてしまうこともあるかもしれません。
反対につわりが来ないと、正常に赤ちゃんが成長せず、流産(りゅうざん)なのではないかと不安になる方もいますよね。どちらにしても、つわりのことをちゃんと知っておくことはとても大切なことなんです!
今回は流産とつわりの関わりやつわりの症状について調べましたので、ご紹介していきます。
もくじ
つわりの症状とは?

つわりというとどういうものか経験してみないとわからないですよね。つわりには個人差があるので、人によって症状が違いますが、その症状全てが全員にあてはまるわけではありません。しかし知っておくことで対策もしやすいので、一般的な症状をご紹介させていただきますね!
- 吐き気がする
- においに敏感になる
- 眠気がする
- イライラしてしまう
- 頭痛(ずつう)がする
つわりと言えば、よく聞くのは吐き気を催(もよお)し、嘔吐してしまうことですよね。胃が空っぽだと吐き気を催してしまうので、なるべく空腹を避けましょう。つわりの時期は頭痛が起きたり、いらいらすることが多く感じたりする方も多いので、リッラクスして過ごしましょう!

つわりのピークっていつからいつまで?
早い人ですと、つわりは妊娠5週から始まります。妊娠維持(いじ)に必要なホルモンを分泌(ぶんぴつ)する時期と関係しているので、8週~10週ぐらいまでがつわりのピークと言われています。
ピーク時は症状が重いと食事がほとんどとれない方もいますが、一般的には遅くても12~16週頃には落ち着いていきます。もし、症状が重い場合は無理せずに自身の体を労(いたわ)って、ゆっくり休むようにしましょう!

流産の症状とつわりの関係はあるの?

流産の多くは妊娠12週までに起き、つわりが起こる時期と重なるので、流産をしていないか不安になる人が多いんです!流産は妊娠22週までにお腹の中であかちゃんがなくなってしまい、妊娠が中断されてしまうことと言われています。
つわりはヒト絨毛(じゅもう)性ゴナドトロピンというホルモンの分泌が妊娠12週までに活発になり、嘔吐中枢(おうとちゅうすう)を刺激して引き起こされると考えられています。しかし、すべての人がつわりを経験するわけではありません。
5人に1人の方はつわりを経験したことがなく、ストレスが強いほどつわりの症状が重くなると言われています。妊娠したことで起こるつわりはお母さんの体が環境に変化に適応できずに引き起こされるものなので、つわりが起きないからと言って、流産の症状だとは言えません。

つわりがない時の対応はどうすればいいの?
つわりはお母さんの体が環境の変化に適応ができずに起きてしまいますが、つわりが始まるタイミングや状況によって対応が変わってくるので、状況別に紹介させていただきますね!
最初からつわりがない場合
妊娠が分かる前からつわりの症状がなく、定期的な妊婦検診で何も指摘されない場合はつわりがないことと妊娠継続には何の関係もないと言えるので、心配しなくても大丈夫です。つわりの症状が軽い場合は気づかない人もいるので、検診で順調と言われたら大丈夫だと受け取りましょう!
途中でつわりがなくなった場合
途中でつわりがなくなった場合は流産じゃないかと不安になりますよね。つわりが止まる原因は流産のサイン以外にもいくつかあります。
- ホルモンバランスの乱れ
- 体調の安定
- 流産のサイン
日によって体調がいい時はつわりの症状が落ち着くことがあります。ほかにホルモンバランスの乱れでホルモンの分泌が減ってつわりの症状が和らぐ場合もあるので、すべてが流産のサインとは限りません。もし不安なら定期検診を前倒しして、担当の先生に見てもらいましょう!
流産が不安で、もっと流産のサインについて詳しく知りたい方は流産の兆候は出血と腹痛?!どうすれば流産を食い止めることができる?で詳しくご紹介させていただいているので、ぜひご覧になってみてください。
流産後のつわりについて

つわりが始まる妊娠初期の流産はあかちゃん側の問題であることがほとんどです。この時期の流産は症状がなく、病院の超音波検査で流産だと診断される稽留流産(けいりゅうりゅうざん)が多く、診断されるまで流産したことに気づかないことがほとんどです。
稽留流産は、お母さんの子宮(しきゅう)内であかちゃんの成長が止まってしまっている状態です。子宮の中にとどまっていると、感染症の原因なってしまうので、あかちゃんと胎盤(たいばん)などの付属物を子宮内から完全に排出(はいしゅつ)させる必要があります。
排出方法は自然排出と子宮内容除去術(じょきょじゅつ)という手術の2種類あり、どちらかを選ぶかは個々の状態を考え、判断(はんだん)されます。手術をしても、自然排出を選んでも、後の妊娠率に影響を与えることはほとんどありませんので、安心してくださいね!
稽留流産したら、つわりは続くの?
もし、稽留流産だと診断された後はつわりが続くのか気になりますよね。それでは稽留流産後のつわりや対策についてご紹介させていただきますね!
稽留流産によって、今まで感じていたつわりがなくなるかどうかは人それぞれなんです。つわりがひどい場合はしっかりと水分補給を取ることが大切で、食べられるものを食べられる時に口に入れて、なるべくつわりの症状を軽減しましょう!
もし、流産後のつわりがひどい場合は自然排出するまで待たず、早めに子宮内容除去術をすることを担当医の先生と相談してみてください。子宮内容除去術をするまではひどいつわりも続くので、なるべく工夫して辛いつわりを乗りきりましょう。

まとめ
- つわりのピークは妊娠8週~10週で、12週~16週にはつわりの症状は落ち着く
- つわりの症状は主に吐き気と嘔吐だが、眠気や頭痛、イライラも症状として現れる
- 流産とつわりは直接な関係はあるとは言えず、つわりはお母さんの体が環境の変化に適応できないから引き起こされるもの
- 稽留流産は子宮内であかちゃんの成長が止まってしまっている状態で、その後はつわりが続くこともあればなくなることもある。
- 稽留流産診断後、つわりがひどい場合は自然排出を待たず、子宮内容除去術をすることを担当医に相談しよう!
つわりの症状とピーク、流産の症状とつわりの関係、流産後のつわりについてご紹介してきました。妊娠したてにつわりがないと、不安だと思いますが、つわりが流産と関係があるとは言えないことがわかりましたね。
つわりはホルモンの分泌と関係していて、妊娠8週~10週までがピークでそれ以降は落ち着くので、安静にして過ごしましょう。つわりが途中で止まったりすると、稽留流産の可能性がありますので、心配な方は検診を前倒しにしましょう。
もし稽留流産と判断された後、ひどいつわりが続く場合は担当医の先生に相談してみてくださいね。流産後でもつわりが続く場合があるので、水分補給と何でもいいので、食事を摂(と)ることを忘れないでいましょう。